【小惑星プチ解説】クワオア〜冥王星に打ち込まれた大きな氷の釘〜
今回は小惑星クワオアーについて解説。
占星術界隈ではクワオアーを「小惑星」と表記することがあります。
が、天文学上は準惑星になるかもしれない太陽系外縁天体という扱いです。
この記事は西洋占星術の視点から小惑星について知りたい方向け。
そのため、「小惑星」の表記にしています。
クワオアーの意味は?
クワオアーとはアメリカ先住民・トングヴァ族の神様の名前です。
歌と踊りで神々と生物を作った創世神だと伝えられています。
なぜこの神様の名前が与えられたのか?
というと、国際天文学連合(IAU)の慣習的なルールによって決められたからです。
「海王星よりも十分に遠く、太陽系の寿命と同程度に十分長い間安定な軌道を持つ天体には創世神話に関連した名前を付ける」
というルールにより、カイパーベルト天体であるクワオアーは創世神の名前を与えられました。
クワオアーが発見されたのはカリフォルニア州の天文台。当初、発見者からは『天体X』と呼ばれていたそうです。
発見された天体には発表に向け、新しい名前が必要になります。
天体Xを発見した場所への敬意をしめすため、Xの文字を残せないかと思い立ち、Xから始まる神を探したのだそう。
そして発見者は「トングヴァ族」という先住民の存在を知ります。
トングヴァ族はカリフォルニア州ロサンゼルス周辺に存在した先住民です。
トングヴァ族の神話から、歌と踊りで神々と生物を作った創世神「クワオアー」という神の名前を取ったとのことです。
ちなみにIAUには色々と命名の規則があるようで、
天王星の衛星⇒シェイクスピア作品の登場人物
水星のクレーター⇒なき芸術家の名前
を付けることが決まっているようです。
発見当時のエピソード
クワオアーを発見者したのはマイケル・ブラウンというアメリカの天文学者。
彼は冥王星が惑星から除外される理由となった、海王星以遠天体・エリス を発見したことで有名です。
他にも色んな天体を発券しており、そのエピソードは著書『冥王星を殺したのは私です』に記されています。
占星術で日々惑星に思いを馳せている人、冥王星のことが好きな人(?)におすすめの本。
エッセイ形式で天文学の知識がなくてもスイスイ読めちゃいます。
一部抜粋▽
西洋占星術で破壊と再生を意味する冥王星。
その冥王星が惑星としての存在理由を覆されるきっかけとなったのがクワオアーの発見でした。
発見当時、アメリカのメディアでは
「冥王星の棺に打ち込まれた一本の大きな氷の釘」
と報道したそうです。かっこいい!
西洋占星術でのクワオアーはどんな意味?
残念ながら、日本や海外の占星術サイトをいくつか見ても、ハッキリとした象意を掴むことはできませんでした。
しかし名前の由来が創世神であることから「生み出す」ことに関連した象意が多く紹介されています。
クワオアーをホロスコープで出すには?
①astrodienstの「無料ホロスコープ」から「占いの図と計算」を選択
②拡張チャートを選択
③追加オブジェクトの「共通エレメント」からクワオアーを選択or手動入力で「5000」と入力
よき西洋占星術ライフを!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
他にも小惑星の記事を載せてるので参考にしてくださいね。
ほなまた!
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