【小惑星プチ解説】セドナ〜極寒の火星に次ぐ赤い天体〜
今回は小惑星セドナについてプチ解説。
占星術界隈ではセドナを「小惑星」と表記することがあります。
が、天文学上は準惑星になるかもしれない太陽系外縁天体という扱いです。
この記事は西洋占星術の視点から小惑星について知りたい方向け。そのためあえて「小惑星」の表記にしています。
セドナの意味は?
セドナは北アメリカやイヌイットに伝わる海の女神「セドナ」に由来しています。
女神セドナは北極海の海底に住むと言われ、海に住む動物の管理を行っているといわれています。
命名の理由は表面温度がとても冷たいから。
セドナは太陽光がほとんど届かず、表面温度が-240℃以下と考えられています。
その極寒の気温にふさわしく、北極海の女神からセドナという名前が与えられました。
表面温度が-240℃と極寒ですが、実はほとんどが氷でできているわけではないようです。
太陽から遠く離れているため調査が難しくまだ不明点も多くあるため、詳細は未だ謎に包まれています。
しかしセドナは火星に次いで太陽系で最も赤い色をしているのだそう。
赤いのに極寒というのはなんだかチグハグですね。
発見当時のエピソード
発見者であるマイケル・ブラウンの著書『冥王星を殺したのは私です』には、セドナ発見時のエピソードも記されています。
一部抜粋▽
他にも児童虐待への意識の高まりとの関わりなどが論じられていたようです。
またマイケル・ブラウンは「占星術家によって言い分はさまざまだけれど、誰もが名前と物語に魅力を感じているのは間違いなかった」と、セドナがあらゆる人々から関心を持たれていた事を記しています。
西洋占星術でのセドナはどんな意味?
①酷い仕打ち、裏切り
海の女神セドナには父親や愛する男からめちゃくちゃ裏切られた(要約)という神話が残っています。
その神話から裏切り、失望などネガティブな意味合いで捉えられることが多いようです。
②氷河期の終わりと農耕の始まりとの相関
実はAstrodienstにセドナについての詳細な記事があります(全文英語)
一部記事抜粋(DeepLによる翻訳)▽
セドナはもしかしたら人類の文明に大きな影響を示しているのかも?
2023年5月現在、セドナは牡牛座29度にあります。
双子座に移動したら
・世界の言語話者ランキングが変わる
(現在は第1位英語、第2位中国語)
・人とは違う生物と会話できるようになる
みたいなことが起こるのかな?知らんけど。
Astrodiesntの記事を書いたのは占星術家アラン・クレイ氏。彼はセドナについての書籍も出版しているようです。
セドナがふたたび最接近するとき
セドナが最後に太陽に最も近づいたのは地球が最後の氷河期から抜け出したばかりの頃。
次回、最も近づくのは2070年代です。
2070年の世界は
・世界人口が94億人に
・人類の3分の1は快適に暮らせる湿度と温度の範囲を超えた環境に住むことになる可能性がある
・2070年までに人類は産業革命以前より7.5℃暑い気温の中で生活することになる
など、地球温暖化がより深刻化していると予測されています。
今ここでセドナという天体の作用がどのくらいか証明することは出来ません。
けれど命名の由来になったのは海の女神。
海は地球の7割を占めているため、もしかしたら地球(海)と人類の関わりも示しているのかもしれませんね。
セドナをホロスコープで出すには?
①astrodienstの「無料ホロスコープ」から「占いの図と計算」を選択
②拡張チャートを選択
③追加オブジェクトの「共通エレメント」からを選択or手動入力で「90377」と入力
よき西洋占星術ライフを!
月と銀鳥でした。
감사합니다!
サポートいただけるととっても嬉しいです!(書籍代として使用させていただきます)