25年間汚屋敷状態の実家をやっと掃除できた~後編~
前回の記事はこちら▽
25年間汚屋敷状態の実家を掃除したことで感じた
汚部屋との向きあい方を記しておこうと思います。
①一度で理想の綺麗な部屋になると思わず、ちまちま時間をかけて捨てる
適切なごみの量を日ごろから毎日処理できていたら
汚部屋にはなっていないんだよなあ。
そしてそれができていたら話は簡単なのですが、
現実はそうはいかない。
とはいえ、汚部屋自体も1日で生まれるわけではないと思います。
ちょっと散らかるくらいならしょっちゅうあることだと思いますが
1日で部屋をゴミの山にするには日頃コツコツと
ゴミの山ができる行動が伴うのだと思います。
それならば、汚部屋から抜け出すには
こつこつと綺麗な部屋にするための行動をするのが
一番の正解なんじゃないかと掃除しながら思いました。
これが一番難しいことだけどね。
捨てきれない現実も、心の奥底にある
「きれいな状態」といった理想も
受け止めたうえで自分なら良い方向に変えられることを諦めないこと。
汚部屋も綺麗な部屋も1日にしてはならず、なのだと思います。
②写真を撮って俯瞰視すると捨てる時に話が進みやすい
どんなに汚い状態でも恒常性の法則(ホメオスタシス)のせいか
感覚が馴染んでしまうのか、それが当たり前になって
なかなか変えようという気にならないんですよね。
そんな時に汚部屋状態の写真を撮ってみると
疑似的に他人の目を通して状況を判断できるようになるなと感じました。
この方法は整理収納アドバイザーの方が紹介されていた方法です。
これ実際やってみて感じたのは掃除のビフォーアフターが分かって
めちゃくちゃやる気が出るんですよ…!
あと家族の物を整理したいけどなかなか話が進まない、
分かってもらえない…という時にも写真を見せることで
話が進みやすいなと感じました。
③一番掃除に対してブロックが強い人を無理やり説得しようとしない
捨てさせる説得よりなぜ捨てたくないのかを聞くこと。
個人的にこれが一番大変で、一番重要だと思います。
私の場合は母でした。
母は他の記事にも書いたように
家具や服などあらゆるものを貰ってくる貰い癖と、
自分の物を処分せずため込む癖があります。
独身時代の服で今ではほとんど袖を通してない服や
過去の仕事の書類、彼女の取ったアルバム写真、
しまいには私が新生児だった時使っていた
未使用のおむつまで捨てるのをかたく拒んでいました。
他者から見たら捨てたりリサイクル、
古着買取に出せばよい…と思うのですが
彼女はとにかく自分の手から離れるのがイヤなようで、
掃除の話をすると人が変わったように拒むのです。
そんな状態で無理に捨てることのメリットを挙げたり、
現実的に業者に委託した際の金額を教えても火に油を注ぐだけでした。
そんな時に彼女に伝えたのが
このふたつでした。
特に②はかなり衝突する可能性がありますが
それを覚悟のうえでやってみると結構掃除自体が
進み、やってよかったなと思いました。
母に自分の人生をつぶしてまでどうして物を捨てたくないのか
もう不要なものを捨てることを何故怖がっているのかを
根気強く聞くと意外な答えが返ってきたのです。
それは「他人から物を貰ってばかりで自分が本当に欲しい物が手に入らないから」という答えでした。
一見ちぐはぐな答えに思えるのですが、
自分が欲しい物が手に入らない、
自分にはそんな価値がないんだというコンプレックスが
ため込む癖を生んでいたのかもしれません。
コレクション類とかではなく
単純に昔の物を手放せていない場合、
こういった心のブロックが
原因になっている場合もあると思います。
そして私自身もゆがんだ考えをしていることに気づきました。
「自分から見た無駄なものが持ち主本人にとっても同じ無駄なものとは限らない」ことになかなか気づけなかったのです。
特に実家じまいや生前整理をしているご家庭にも
こういった認識のギャップがあるかもしれません。
私の場合はそれでもうまく行かず、私が泣きながら土下座することでちょっとだけ処分することができましたが…
まだ先は長いですが、ちょっとでも汚部屋が卒業できるよう
ちまちま片づけて快適な生活を手にしたいなと思います。
最後に片付け中にめっちゃくちゃ参考になった本を紹介しますね。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
ほなまた。
後日談▽