私が占いとスピリチュアル嫌いだった理由part4～今後どうやって接していく？～
3つの記事に分けて、これまで私が占いとスピリチュアルが嫌いだった理由を書いてきました。
そしてこの記事で最後です（長かった…）
占いとスピリチュアルについての主観
占い
・趣味として一番楽しんでいる。
・面白い。もっと占いの精度上げたりいろんな占術扱えるようになりたい！
・ゆくゆくはライフワークにできたらいいな
スピリチュアル
・潜在意識とか引き寄せは気になる（実際自分で体験した事多いから）
・とはいえ胡散臭いんよな…
・今のところピン！とくる発信されている方が少ない
という感じ。
占いは西洋占星術は昔は学問の一部であり、科学の発展以降、袂を分かつことになった経緯を知りました。
私はもともと大学で思想史とキリスト教史をメインに専攻していました。
そのこともあり、占いと宗教学双方を学んでみた結果、文化的背景や宗教・科学との分離の背景が分かったからこそ、納得できる側面が増えたという理由もあります。
それからは自分の創作活動や思考の整理にも大いに役立てています。
自分の占いに対するスタンスは「当たる・当たらない」にこだわるのではなく「自分軸で思考し、考えるための補助ツール」とすることに代わりました。
一方、スピリチュアルはう～～～ん…という感じ。
スピリチュアルの世界が信じ切れない理由
①占いと比べて混沌としすぎている
巷で言われている「スピリチュアル」って広義すぎるんですよね。
「洋楽」ってざっくり括られているだけなかんじ。
洋楽と聞けばその中にはロック、ブルース、ジャズ、ゴスペル、ヒップホップ、テクノとかいろんな音楽ジャンルがある訳じゃないですか。
その細分化があっていいはずなのにない、みたいな。
ニューエイジから派生したもの
キリスト教思想から発展したもの
仏教・神道思想をより大衆的にしたもの
シャーマニズムを発展させたもの
アミニズムを現代風にアレンジしたもの
科学の研究とオカルティズムを融合させたもの
歴史学の研究や実証が少ないところを独自に解釈したもの
心理学の要素をより大衆的にアレンジしたもの
オカルト主義のものから派生したもの
女性ビジネスや生き方から発展した女性特有の何かを謳ったもの
民間の健康療法が発展したもの
ビジネスコンサルティングの手法に説得性を持たせるために心理学要素とニューエイジ思想を組み合わせもの
スピリチュアルといっても、ざっとこのくらい種類があるんじゃないでしょうか。
そのわりにはその渦中にいる人たちが「スピリチュアル」の定義について全くと言っていいほど説明しないのでモヤっとします。
占いであれば少なくとも
・西洋・東洋
・古代・中世・近代
という区切りで占術を分けられます。
ただ、スピリチュアルは全体的にその線引きもあいまいな印象です。
どちらかというと「共通の思想形体」よりも「発信者の個性・魅力」ありきになっているような気がします。
このあたり網羅的にまとめてるとこあるのかな。あるといいな。
・定義があまりに広義である
・広義のわりに分類化があいまい
・「共通の思想形体」よりも「発信者の個性・魅力」ありき
・一般人からすると宗教・新興宗教との違いが明確にわからない
主に感じる胡散臭さが隠しきれていない原因はこの4つかなあと思います。
そしてこれが、私が占いは信じていて、スピリチュアルも好意的に捉えているけれどまだ抵抗感がある理由のひとつです。
②宗教とスピリチュアルと新興宗教ってわかりにくいよね
というかさ、そもそも宗教とスピリチュアルと新興宗教ってめちゃくちゃわかりにくいよね。
前回の記事でも書いたのですが、私は新刊書店・中古書店で計10年以上働いています。
本を扱い、売る側になると、書籍のCコードやラベル記載のコードで大体どこの部門として取り扱っているか分かるようになります。
慣れるとレーベルとか出版社、作者名で見分けられたりします。
が、まあ普通に生きてて宗教とスピリチュアルと新興宗教の違いに気づく機会ってそうそうないじゃないですか。
気づく機会どころかその違いは何だろう…？って考えることも稀だと思う。私もそんなに考えたことないです。
宗教とスピリチュアルと新興宗教。
「精神」「心」、あるいは「霊性」を取り扱っているのは共通していますが、その伝え方やジャンルの構築は全部別物だなあという気がします。
それなのに、スピリチュアルはジャンルの線引きをして立場を明確にするどころか人生観、家庭教育、ビジネス、マネー論、宗教観などあちこちの異業種と組み合わさったような発信が多いため、余計境界線があいまいになっているなと思います。
③個人的に人間の汚さを無視してる感じが苦手
個人的な主観ですみません。
そしてスピリチュアル好きな方、すみません。
見出しの通りです。人間の汚さを無視している感じがなんか苦手です。
今年の８月～11月にかけて14冊ほどスピリチュアル系の本を読んだのですが、読んだ結果、そう感じました。
私が布団の中でゴロゴロしているあいだ、自然災害や事故、紛争で苦しい思いをする人もいて。
雇用止めで今月の支払いが不安だったり、介護に人生の膨大な時間をささげていたり。
愛する人から理不尽な扱いを受ける人、
それに歯を食いしばって耐えている人もいて。
「あなたの思考がすべてを現実にしている」
「書き換えるだけですべてが変わる」
「今に集中する」
という提案だけで、それですべてが解決するか？
という気持ちがあります。
確かに自分の思想や言動が自分の今いる世界を形作っている、というのはわかります。（フレーミング効果ってやつ）
そして人はネガティブバイアスがかかりやすい生き物なので、そこに固執してばかりではいけないことも分かるし、共感できます。
そして思考の変化だけで人間は沢山奇跡のような変化を起こすことができることも共感できます。
けれど、それだけでは傷口を完全にふさぐことなんてできなくない？
と思ってしまうんですね。
アイドルが公衆トイレからタバコくわえて出てきて「アイドルはウンコもタバコもしません」て言ってるみたいな矛盾感をどうしても覚えてしまいます。
言いたいことはわかるんだけどさ。
そんなことないだろ、人間なんだから辛いことっていっぱいあるじゃん、っていう困惑。
フレーミング効果的にも良い方向に考えることだったり、自分の思考や潜在意識をポジティブな方向に焦点を充てていくのは理にかなっていると思います。
でもそう上手くいかないものに対して、スピリチュアルはちょっと頼りないな、と思います。
それならまだ三大宗教（特に浄土真宗）のほうが答えの代わりに「こういう教えがあるけど？」とヒントをくれるので納得いくな～と思ってしまいます。
こんなかんじ▽
私はわりと人生の大半しんどいことが多かったのとややHSP気質。
なのでどうしてもネガティブ寄りに物事を考えてしまいます。
それでもちゃんと向き合っていいよ、ネガティブな側面すらありのままでよいよ、と教えてくれて、答えに近づけるような問いをくれるものに惹かれます。
（あと引き寄せの法則ってちょっと阿弥陀如来信仰と重なるとこあるなと思ってる）
今後スピリチュアルとどう接していく？
スピリチュアルは興味があるとはいえ、まだ抵抗があります。
怖いもの見たさのような、ちょっとまだ距離を置きながら。
一応今のところは関わることは続けていきたい。
でもちゃんとした発信だと分かったものだけ付き合っていきたい、という感覚です。
私は休職をきっかけに、自分が今まで手を付けてこなかったものにいろいろ挑戦してみよう、と思ってスピリチュアルの世界にも触れてみました。
YouTubeや書籍、ブログなどいろんなものを拝見しました。
そのなかで、一応スピリチュアルに対して心理学とか宗教の視点からすごく研究されて真剣に発信しているかも？という方も見受けるようになりました。
そんな方々の発信を見つけられたことは自分にとっていい出会いだったと思います。
今まで疑いの目をずっと向けてたから、
スピリチュアル＝オカルト、怖いもの、人を騙すもの
というイメージが強く、自分のイメージと合致するような情報だけキャッチしてたんでしょうね。
しかし今は
スピリチュアル＝精神修養を宗教より身近に実践しやすくしたもの
と自分の中で定義づけています。
だから信じる・信じるとか、あこがれの人がああ言ってるからじゃなくて
自分はどう生きたくて、どう心を扱っていきたいか。
その選択肢の一つであり、バランスよく使っていくものだと思います。
（宗教・新興宗教含む）
ちなみにこれからの私は
・宗教・思想史についてもう少し学問的な分野の知識を増やす
・スピリチュアルの世界が発信していることにとりあえず耳を傾ける
・現実を現実的に生きることを前提に、実生活にちょっとずつ取り入れる
・内観の時間を増やす
という形で接していきたいなと思います。
現実世界6：精神修養4くらいの割合でバランス保っていけるのが理想です。
とりあえずこの辺り読んでみようかな。難易度高そうだけど…
あなたにとってのスピリチュアルとは何ですか？
あなたがスピリチュアルを定義づけるとしたら、どう答えますか？
ほぼ自分語り+主観のオンパレードでしたが
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ほなまた！
いつも見ていただきありがとうございます！サポートいただけるととっても嬉しいです！（いただいたサポートは占いとスピリチュアルの書籍代として使用させていただきます）