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Illustrator・Photoshopが身につくコツの話

僕は元々デザイナーというよりDTPオペレーターとか版下屋さんの部類で、AdobeアプリケーションのIllustratorやPhotoshopの使い方に詳しいのですが、授業の中でそこまで必要としていない人に教えるというのはめちゃくちゃ難しいんです。
そこで僕は使う機能をかなり絞った上で、とにかく反復練習するという教案をつくります。

これらのソフトの習得は、よく売ってる教本に習うとテクニックばかりで「めあて」がないので、なかなか身につきません。
どんなものが作れて、その中で自分ならどれをつくってみたいか興味がもてないと誰しも頭に入らないもんです。

加えてIllustratorとかいいながら絵を描くのが非常に難しく、Photoshopというだけあって普通の人にはマニアックすぎるこの2つの代表的なソフトは、
「名前」と「できること」のイメージがあまりにもつながらないために、そこが習得をいちばん阻んでしまいます。

できることのイメージがズレているものは何をどれだけインプットしても定着しないので、わかりやすい目的をもつための教案が本当に大事なんです。これは僕が教育でいちばんこだわっていることです。

例えば、Illustratorで絵をつくることは、実際には「絵を描く」ではなくて「作図」のことを表しています。

そして、ぼくはこれを、
「積み木」とか「色紙あそび」と言って伝えます。
これなら、作図は「長方形ツール」「楕円形ツール」でほぼ足ります。そして「選択ツール」「ダイレクト選択ツール」で編集すればいいので、4つしか使いません。

積み木と思えば、四角や丸の組み合わせでかまわいませんし、色紙あそびと思えば、ハサミで切ってのりで貼るようにざっくりで可愛い絵に仕上がります。

このやり方を繰り返して、それなりの図案が描けるようになる頃には、基本操作に慣れてますので他のツールや機能を使うことに抵抗がなくなってその後の習得もスムーズになります。

今日は大阪にある音楽の専門学校で「デザインワーク」という授業でした。
このやり方で「キャラクター」「自然の背景」「乗り物・建物」のイラストをつくっています。

僕の見本は「BEAR'S HONEY BAKERY」
春になって冬眠から目覚めたクマさんが焼き始めるハチミツパンのお店です。

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