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CXO Night #3 若手編トークレポート

2018年6月15日に行われたイベント「デザインを越境せよ - CXO Night #3 」へ行ってまいりました!

(CXO Night行きたさのあまり、イベントレポート書いた経験ないのにブログ枠で申し込んでしまった私めでございます。一般枠は倍率が鬼すぎる。)

まずは前半部の「若手社長デザイナートーク」についてレポートします。

なお、要約するために話の順番や言い回しを変えたりしてます。誤解を招くような部分あったらご指摘ください。

スピーカーは しょせまる こと株式会社piconの山口さん(@shosemaru)と株式会社UNDEFINEDの若月さん(@yukiwakatsuki)。そしてモデレータは本イベントで毎度おなじみFOLIOの広野さん(@hajipion)です。

Q1 デザイナー経営者を志したきっかけは?

創業時に、デザイナーっていう響きのカッコ良さに惹かれたことと、単にメンバー内にデザイナーが居なかったこと。(若月)
デザイナーとか経営者になりたかったわけではなく、新しいプロダクトを作りたかった。共同創業者が論理派のエンジニア気質だったので、自分はクリエイティブな、感性的なパートを担当した。(しょせまる)

両名に共通していたのは、「元々はデザイナーを目指してはいない。デザインの勉強もしていない。」という点でした。職種ではなく「プロダクトを作ること」に惹かれたわけですね。

Q2 「今風」のモバイルアプリのデザインを作るときに心がけている事、Twitter等、若者の間でどのようにPRしたか

はじめはとにかくカラフルにとか、ビジュアル重視で作って... そうすると、メチャクチャなものが出来るので、それをユーザや開発メンバーに意見聞いて体験を向上していく... という流れ。(若月)
世界観、空気感をユーザに伝えるのが大事と考えている。TalkRoomの開発ではディズニーアニメを参考にした。デザイナー間で認識揃えるために一緒にディズニーランド行ったりしてる。あとは、ひたすら作ってリリースしてどんなデザインが市場に受けるかを学んでいった。(しょせまる)
同級生や後輩とかの、気軽に意見交換できる相手を対象にユーザテストをして、具体的に言語化できないレベルの「「なんかいいよね」とか「ダサいよね」とかの感想を集めて、デザインに起こしている。(若月)
ペンギンの格好して街に出てヒヤリングしてる。ペンギン着てないとナンパだと思われる。(しょせまる)

手探りで作りつつ、身近な人や街ゆく同年代を対象に検証していくスタンスのようですね。自身が若者だから、当然のこととして若者にミートするデザインになる、と。

となると今風のデザインをするには若者がデザインを主導するしかないのか...?
でもシニアによる若者向けにモノづくりの成功事例もあるだろうし、この質問はむしろシニアなデザイナーに対してすべきだったのかもしれませんね。

あと、しょせまるさんがTalkRoomのデザインに触れた際にモデレータの広野さんが言ったことが印象的でした。

TalkRoomのUIは最初まじで意味わかんないUIだったんだけど、こういうのががむしろ若者向けアプリとしては大事なのかな、と。
おっさんなら「使えない」と諦めるところだけど、インスタとかスナチャに慣れた若者には使われる、という風潮がある。うまいなと思った。(広野)

Q3 デザイナーであり、かつCEOを担っている人の業務の範囲

フェーズによるけど、今は1日の80%がデザインで、残り20%は技術選定とかのディレクション。
ここでいう「デザイン」は画面単位でのUIデザインであり、UX検討やPRは含んでいない。そっちはPMが行なっていて、デザイン側としては基本やっていない。(若月)
二人で創業したので、開発以外の全てを自分でやってきた。マーケとかPRとかPM的なこととかも全部。これからは他メンバーに割り振っていきたい。自分よりイケてるデザインをするデザイナーが入ったから、そちらにデザインのメイン部分を割り振りたい。(しょせまる)

若月さんは割と分担できている様子ですね(だいぶユニークではありますが)。しょせまるさんは基本「全部自分でやる」スタンスで、これから他メンバーに割り振って行こうとしている様子。

Q4 デザイナー社長ならではのメリット、デメリット

自分はホントはクリエイティブを極めたい。でも経営側にリソースを割かねばならず、1つの領域のトップであることは難しい。(しょせまる)
経営業務に時間を取られてクリエイティブ作業が後に回りがち。それでいて、デザインが出来てないと開発が止まったりもする。クリエイティブに集中できないのはつらい。(若月)
自分の好きな様に組織を作って、良いデザイナーを集めて掛け算でより良いアウトプットを出せるのがメリット。あと、自分の世界観でやりきれるから、プロダクトの方向がぶれない。(しょせまる)
『イケてる会社』を作れる。プロダクトにせよオフィス空間にせよ、『イケてる』ことを大事にできる。人は『イケてる会社』に入りたがるし、デザインのプライオリティを上げてくためにイケてることは重要。(若月)

クリエイティブに専念できないのが哀しいところでもありつつ、組織全体に対して己の志向を体現できることに喜びを感じている、というところでしょうか。

Q5 今後目指しているキャリアと学生に伝えたいこと

今の会社をメチャクチャ格好いい会社にしたい。AppleやAirbnbで働くことが格好いいように、「Undefinedで働くのってイケてる、かっこいい」となりたい。(若月)
piconは会社というよりも、ラボのような、発明研究所のような場にしたい。ゆるく楽しくプロダクトを作っていける組織にしたい。(しょせまる)
学生に伝えたいこと... 自分は大学に3日しか行ってないのでなんとも言えないが、『これやってる自分が好き』という状態で居続けるのが一番いいと思う。(若月)
学生のころやりたかったことって一杯あって... 制服ディズニーとか合コンとか...。もっとリア充というか、キラキラしたかった。そういう経験って今作ってるサービスにも効いてくる。(しょせまる)

最後なにか脱線してる気がしますが、お二人ともイグジットとかは考えていなくて、素敵な組織を作っていく方向に目が向いている様ですね。

若月さんは学生の頃から振り切って我が道を楽しんできたのに対して、しょせまるさんは何やらどす黒い悔いを残してらっしゃるご様子が伺えます。(あくまで上記発言からの想像です。)

他、トーク中や質疑応答の中で印象深かったやりとりを抜粋します。

広野「なんで大学3日でやめたん?」
若月「アメリカの大学は学費が高くて...請求きて、これ無理だな、と」
広野「それ入学前からわかるだろ」
若月「ワンチャンいけるかなと。あと、起業することは決めてたので早く帰国したくて」
広野「PDCA回すの早いな」
広野「iOSのインタフェースガイドラインとか、そのへん読んでる?」
若月「全然読んでないです...。ユーザテストを観察して意見聞いて、ユーザにフィットさせることが全てです。ティーン向けの正解は既存のガイドラインにはないと思ってます
広野「しびれるぜぇ」
しょせまる「僕はそのへん真面目に読んでますが、読んだ上で、よしなに崩してます」
質問者「憧れのデザイナーとかっています?」
若月「CI系ですが、タカヤ・オオタさんがポートフォリオとかが(中略)めっちゃカッコいいなと思っています」
しょせまる「... ぼくも タカヤ・オオタさんですね」
質問者「どのへんが良かったんでしょうか?」
しょせまる「すいません嘘です。(憧れのデザイナーとか)あまりないです」

若手パートについては以上です。

そして別記事で後半のシニアパートについて書きたいと思いますが...。ええと...メモは取ってるのですが...どうしようこれ。中身が濃密すぎて全然まとまる気がしない。真面目に書いたら夜が明けるどころか年が明けるんじゃなかろうか。

でもすごくためになる内容で、なんとかして自分の意識に定着させたいので小出しに書いていきたいと思います。(とか言ってる間に他のみなさんが素敵レポートをアップして「オレが書く必要ねぇか...」てなりそうですが。)

最後に。帰り際にモデレータの広野さん捕まえて写真撮らせてもらいました。とてもフランクな広野さん(左)と無駄に馴れ馴れしい自分(右)。なにやってんだオレ。メモとりまくって脳がおかしくなってる。

おつかれさまでした!

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