社会人と会社人

そろそろ4月間近である。
学生から社会人になる方々も大勢いるだろう。
既に学生生活を終えていて進学の為の勉学に励み、この時期になって進学を諦めて社会人になる方々も大勢いるだろう。
社会人とは社会に生きる人である。

なにかしら働き、社会参加すること。
働かずとも社会参加できる場合もある。
経済活動の中で何かを産み出し、消費し、循環の輪の中にいる。
地域社会の中で、あらゆるコミュニティの中で知恵を出すこともある。
ひたすら一つの事に打ち込んでいても、人が生活していくには、なにかしら自分以外の、家族以外の人と交わる事が必要である。
これが社会人だろう。
だから学生でも社会参加し、他の人と交わる時は社会人である。

所謂、社会に生きていく人。
社会に活きていく人。である。

会社人とは会社と云う組織に属し社会活動に参加している事を生業とする人である。
社会人の中に会社人は内包される。

会社人とは、会社に属することであらゆる責任を負う。
その分、報酬もある。福利厚生もある。税制面でも優遇され、何かしら国からの補助も受けている。

なので、会社に属していてる一匹狼なんでありえない。

「自分は自分のやり方がある」と言っても会社のキャパシティの中でのことである。

勤務中はもちろん会社人として会社の掌握の範囲にある。
勤務外でもそうである事に気づいていない方々も大勢いる。

会社のバッヂをつけていなくても
ユニフォームを着ていなくても
会社の敷地に居なくても

会社人であることには変わりはない。
その、会社の人としての社会人であるのである。
会社は、どの従業員にも、等しく責任を負う。
たとえ、会社外で従業員が起こした不祥事にしても、何かしら損害を被る。

そうなのである。
社会人の中には会社人として社会生活を営む方々が大勢いる。
みな、同じく会社人としての責任を背負っている事を忘れてはならない。

その上で、国に生きている社会人としての責任も負っているのである。
国から何かしら優遇されて、私たちは生きているからである。
こうして生活していることが当たり前だと思う前に、もう一度、生かされている事に感謝して、社会人としての責任を全うしていこう。

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