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臨床研究の種はどう見つかるか?
医師は毎日診療して何個か臨床疑問にぶつかるそうだ。私も日々わからないことにぶつかるが、多くはバックグラウンドクエスチョンで調べれば答えがわかるか、わかっていなくても答えを出すのが難しい。
重要で、まだわかっていなくて、回答可能な臨床研究の種となるような疑問はどのくらいみつかるか?
1/100あれば良い方で、1/1000とか1/10000くらいの割合かもしれない。
そもそも臨床研究するためにはその分
落ち込んだとき、心が乱れたとき、繰り返し読む本 ①「心を整える」 長谷部 誠
サッカー日本代表のレジェンドによる名著。
自分が中高と部活でサッカーをしていたこともあるが、内容は普遍的で心に刺さる。副題の「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」のうち、自分が特に参考にしているのは4. 過度な自意識は必要ない。 6. 恨み貯金はしない。47. 迷ったときこそ、難しい道を選ぶ。こと
長く代表で活躍できた背景にはこの「心を整える」習慣があったということだろうか。
アスリートの書籍な
医学生のころの患児の家族のための滞在施設でのボランティアの経験が今の自分にどう影響しているか
私は医学生のときに、ドナルド・マクドナルド・ハウスという病気の子どもとそのご家族のための滞在施設(以下「ハウス」)でボランティアをしていました。
私がハウスのことを知ったのは、確かハウスとボランティアサークルの立ち上げから数か月~半年くらい経った時期でした。
上京する直前に東日本大震災が発生しました。大学生で自由な時間もでき、親元も離れ、ボランティア活動なるものに関心を抱いたのですが、今思えば
Vanderweele先生の講演
Vanderweele先生への講演で若手研究者へのメッセージを見た
1)学び続けること
2)真実を追究すること
3)善を追求すること
4)限界を知ること
科学者に求められる謙虚な態度と姿勢に襟を正される思い
大家であっても謙虚に真実を探求すること
科学だけが人生のすべてではないこと
(well-beingの研究者だからこそ言える含蓄ある言葉)
大人になっても、おじさんになっても、いくつになって
ここから-高田真希選手
NHKの番組でのインタビューで力強い語り口のバスケットボール日本代表キャプテン・高田選手に魅了された。
桜花学園に入学した高校生のときの挑戦、辛い経験からリバウンドに活路を見出し全国的な選手に成長する過程、日本代表になっても新しい挑戦を続ける姿勢、バスケットボールに限らず幅広く人とつながりをもつ精神、どれも素晴らしく感銘を受けた。
#日記
遅発性Pompe病_原因不明の高CK血症の鑑別に!
原因不明の2型呼吸不全、高CK血症の症例
歩行可能なレベルだが呼吸不全が目立っていた
Diagnosis of muscle diseases presenting with early respiratory failure. J Neurol 262, 1101–1114 (2015). https://doi.org/10.1007/s00415-014-7526-1
より
四肢の筋力低
臨床と研究は両立できるのか?
プロフェッショナルの研究者として生きていく競争は激しく、研究にリソースを集中しなければ生きていくのは難しいと思う一方で、臨床経験がないと良いリサーチクエスチョンが生まれないジレンマとどう戦うか?
You cannot have everything.
キャリア論の講義である先生がおっしゃっていたことだ。
大谷選手のような二刀流は不可能なのか?臨床しながら研究するモデルは作れるのか?優れた臨床医
Q. 公衆衛生大学院で学んだことは臨床にどのように役立つのか?②
「公衆衛生は集団としての健康を考える学問」
・目の前の患者さんだけでなく、集団の健康を考えるという視点で保健所や厚生労働省の役割に目を向けるようになった。
・エビデンスで示される集団と、目の前の患者さんとの違いに目を向けるようになった。
・予測モデルでも、データで証明された集団における結果が他の集団でも当てはまるか考えるようになった。
・普段は病院に来る患者さんをみているが、そもそも病院へ
こんな自分でも役立てることはあるかも
今日は、学生時代の同級生である友人とZoomでお話する機会があった。
彼は学生の頃から勤勉で、試験の際には私を含む友人にまとめ資料を作ってくれた。彼のすすめで院内のERの症候別勉強会に顔を出したり、研修医向けカンファレンスや東京GIMに参戦したりした。国家試験に直結しないが研修医になってから役立つ勉強ができた。優秀な人が多かったけど、彼は勤勉さや人柄の点で突出していて尊敬していた。すでに論文も沢山
Q. 公衆衛生大学院で学ぶことはどう臨床に役立つのか?
A. 分かりやすい点では、臨床で分からないことがあったときの疑問の調べ方の精度が上がったことと、Top journal(4大誌)へ目を通す習慣ができたこと。
文献評価法(+文献検索法)の履修を通して、印象に残ったこと
文献検索法、文献評価法の履修を通して、自分が臨床を通して感じた疑問について科学的な評価を行うためには手間がかかり、疫学の知識と素養が必要であることが印象に残った。例えば、以前から
SPHの特別授業の感想
2022/9/12に受講
【臨床医・総合内科医にできる臨床研究】
総合診療の領域で臨床研究のトップランナーとしてご活躍されていた先生で、総合内科フェローとして臨床を続けながら社会人大学院生としてSPHに入学した自分にとって大変貴重なお話を伺うことができました。自分自身の現在の悩み、病院に貢献できること、自分自身のキャリア、の3点についての感想です。
1点目に自分自身のことについてです。私は今年から
電子カルテのデータを研究用に使えるようにする
多施設の臨床研究でデータ収集の協力をさせていただいている。
診療情報部にご協力いただき、カルテのデータを出力いただいた。
複数のデータセットを結合して整理する必要がある。
この時、重複症例を削除したり、変数名を英語にしたり、外れ値をチェックしたりしてデータを整理する必要がある。
データの整理は最も骨が折れる地道な作業と言われるが、その意味がわかってきた。
大学院でデータマネジメントの重要性は口を酸