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石巻で釣ったマコガレイとアイナメを食べる

この記事はmohikanzのCooking Advent Calendar 2020、13日目の記事です。
「mohikanzって何だ?」と気になる方はこちらをご覧ください。
12日目の昨日はCurosizさんの「今年の料理たち」でした。
酒も甘い物も好きな私としては、どれも食べたくなるような料理たちです。

さて、今回は今月初めに宮城県石巻で釣ってきたマコガレイ(と貰ったアイナメ)を料理して食べたお話です。

この釣り自体は以前に釣り場で偶然出会った人に連れていってもらったもので……と、その話はその話でまた1つのエピソードになりそうなくらいですが、今回はあくまで調理の話なので割愛。釣果はこんな感じでした。

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マコガレイとアイナメが4尾ずつ。
どちらもサイズは35~40cmほどと、関東ではなかなかお目にかかれないような立派なものです。なお、アイナメは自分で釣ったのではなく、こちらの

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なかなかいいサイズ(35cmくらいだったかな)のショウサイフグを船内の人に上げたら(私はフグを捌けないので)、代わりにと頂いたものです。

マコガレイもアイナメもすべて子持ちで、今回は身だけではなく卵も使って料理していきます。

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まずはシンプルな刺身類。

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左がアイナメの刺身と焼霜造り。
右がマコガレイの刺身と焼霜造り。
中央がマコガレイのエンガワ、その上がアイナメの身に切れ込みを入れて茹でたもの(ハモの落としみたいなものですね)に柚子味噌を乗せたもの。

お味の方ですが、どちらの刺身はやっぱりシンプルに美味い。
釣ってすぐに血抜きもしているので臭みもなく、身の旨味が感じられます。
産卵期ということで、最高の身質という訳ではないですが、やっぱり釣った魚の刺身はいいですね。

一方、焼霜造りの方は、正直ちょっと失敗だったかなという気もしています。
特にマコガレイの方は皮がかなり硬いので、食感がどうしても浮いた感じになります。
私はたいていの魚は普通に刺身より焼霜の方が好きなんですが、これは皮を引くか、もっとしっかり炙るなり湯で引くなりした方が良さそうです。
一方、この中でMVPはアイナメの落とし(と呼びましょう)。焼霜よりもしっかり熱が通ったアイナメの皮と皮目のゼラチン質がふわふわとした身質と合わさって実に美味い。さっぱりした柚子の酸味と香りと味噌もよく合います。

次に魚卵を使った料理。

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左がアイナメ、右がマコガレイのの子和えです。
それぞれ卵を取り出し、酒と醤油、少しの白出汁で1,2時間漬けました。
(アイナメの卵は滑りが強かったので、ぬるま湯で少し洗ってから漬けました)
これがそれぞれ違った個性を出して美味い。
アイナメの方はプチプチとした食感と噛んだときに染み出す卵の旨味が楽しめます。
マコガレイの方はずっと細かい卵ということもあって食感はないのですが、クリーミーな中にアイナメよりも甘味のある旨味があります。
どちらの卵も刺身単品ではちょっと物足りなさのあるところを補う、いい仕事をしてくれました。

後日やった卵かけご飯も最高でした(父も祖父も痛風持ちだったので、私もいずれ……)。

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そしてカレイと言えばやっぱり煮付けは外せません。濃い目の味付けにした子持ちカレイは酒にぴったりです。

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これらに、アイナメの吸い物、釣り船の船長から買ったカキ(絶品でした)も加わって、食卓はこんな感じに。

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ちょっと飲み過ぎるのも仕方はないくらい、大満足の夕食となりました。
というところで、記事は終わろうと思いますが、ついでに後日枠のいくつかの写真を貼っておきます。

アイナメの一夜干し。あっさりとした身質で美味かったけど、干物はやっぱり脂の乗ったホッケの方が上かも。

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ヒレや中骨をよく洗って炙った後に熱い酒に漬けた骨&ヒレ酒。
いわば酒を使った出し汁ですが、寒い日にはいいですね。

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カキはどっさりあったので、酒とショウガと醤油で煮た汁で米を炊き、最後に煮たカキを戻してカキご飯。大葉を散らせばそりゃ美味い。

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