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ヨーロッパサッカーの市場規模

サッカーのフランスリーグパリサンジェルマンのキリアン・エムバペ選手にスペインの名門レアル・マドリードが移籍のオファーをしたそうです。その移籍金の金額は日本円にしてなんと約200億円!とんでもない金額ですよね。しかしこれでもパリサンジェルマンは移籍を渋っているようで、今後の交渉の行方が注目されています。

ちなみにヨーロッパサッカーの歴代最高移籍金は、同じくパリサンジェルマンがバルセロナからネイマールを獲得したときに支払われた移籍金278億円です!一人の選手が移籍するだけでこれだけの金額が動くのです。

ちなみに私が高校のころ、当時最高のサッカー選手であったジダン選手がユベントスからレアルマドリードに移籍したときは、当時のユーロと円のレートで100億円はいっていないと思います。それでも当時選手の移籍金としては史上最高金額だったと思います。

今は、大物選手が移籍するとなると、100億以上の金額が動くことは珍しくなくなりました。

さて、では視点をJリーグに移してみましょう。Jリーグのこれまでの移籍金史上最高額は、名古屋グランパスエイトが、ジョー選手を獲得したときの11億円です。ヨーロッパでこの金額なら、結果を出し始めた若手有望選手の移籍金くらいでしょう。それがJリーグの史上最高額なんです。

先日ヴィッセル神戸がイニエスタ選手を獲得したときに大枚をはたいたということを書きましたが、イニエスタ選手はバルセロナの契約を満了したうえでの移籍だったので、年俸は高額なものの、移籍金はかかっていません。

金額だけがすべてではありませんが、動くお金の大きさはそのスポーツに対するその国の社会が果たす役割の大きさを表している部分もあると言えます。

この金額差を見ると、日本はまだまだヨーロッパに後れをとっていると思ってしまいます。

もちろん高いお金をかけずに、まだ成長途中の若手を発掘して、大きく育てることも価値のあることです。しかし、大きな移籍金が動くということはそれだけ大物選手を獲得するということとイコールです。

Jリーグにもそれだけの価値のある選手が価値のある時に来る(全盛期を過ぎた状態ではなく20代~30代前半にかけての選手としての全盛期に)ためには、魅力のあるリーグになることはもちろん、Jのチームがそれだけの移籍金を払える金銭的な体力を身に着ける必要があります。

日本で、よりサッカーが生活に浸透していくことで、クラブは今よりもっと利益を生み、それを選手獲得に回すことができます。

そしてワールドクラスの選手がプレーすることでよりリーグは活性化し、日本人選手のレベルも上がっていくことでしょう。

いつかJリーグでも移籍金100億円!なんてとんでもないニュースが流れることを期待しています。

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