「専門店」と「一般書店」

んー、あんまり言いたくないんですけどね。

最近あった話なんですけど、新刊コミックの配本でこの先生の新作なら売り伸ばしたいなと思って出版社さんにも部数の希望を出して、売場をどう確保するかとか算段もしていた作品が、各店1冊ずつしか配本されない、という事案がありました。

関係各所いろいろ話を聞いて、話も食い違うしどれが正しいのかと思ったのですが一番可能性の高い話は「専門店の部数希望が生きて、一般書店にまともな数が入らない」という話。

出版社さんは「取次にちゃんと希望数お伝えしてます」の一点張りだし、取次は「出版社の作り部数が少なくて調整してくれと言われた」と言うし、ただ事実として残るのは、「専門店には充分な数がいく」と言うことで。

なんのために準備してきたのか、わからなくなりますよね。個人的にも好きな作家さんの作品だし会社としても推していきたい判断になった作品なのだけど、重版あっても笑顔で注文できないですし。(本当に売れてるのか、自前のデータで測れないので)

これで取次が重版情報の案内で「発売日3日で実売70パーセント!」とか備考欄につけてきたら「それ(ぴーーーー)だけの数字やろ!」ってPCモニター叩き割るかも。

有償特典とか豪華な特典をつければ配本がされるのであればうちも、、、とはいかないので、指を咥えて専門店の売場の豊富な在庫見てぐぬぬとしか言えないのがとてももどかしいです。


こうなってしまった以上、売るものが無いのでどうしようもないですし、代わりに同じタイミングの発売商品で何を推そうかなと緊急の相談をしてたりするここ数日です。(話に上げた出版社さん以外で)

萌特化書店(仮)で商品部バイヤーとしてコミックの施策担当を生業にせし書店員。リアルジョブは書店名を隠してますが同上コミックバイヤーです。コミックラノベ方面の話題に絡んだ話とかたまにします。