通りゃんせ通りゃんせ。童唄を口ずさみ乍ら稲荷神社の入口に来た。御札を納めに行くわけでも無いが、気紛れにやって来た。湿気と暑さに目も眩む。あの童唄はどう云う場面を歌ったのか考えたことがない。ぼんやりして居ると音も無く前から歩いて来た者が此方の目を見て云った。御用の無い者通しゃせぬ。
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夏の思い出