人間椅子を紹介する試み
ラジオをやります。
文章で。
前書き
わたしは情報弱者なので、ホンモノのラジオを配信するなど高度なことはできぬ。できぬのであるから、文章にするのであった。
むかしから読み書き算盤といわれたもので、そのなかの算盤がどうかはさておいて、恥ずかしながら読み書きは、日常生活に支障のない程度にはできます、と言える私なのである。文章でラジオをする、というのは日常生活程度の読み書きの能力を用いておこなう、ということで、これを今風にいえば「そのスキルを活かして」とか言うやつです。
何がスキルやねん。日常生活風情でスキルも何もあったもんやないで、ほんま。「スキル」とかテキトーなカタカナ言葉ブッ込んだらエライ感じの文章になるとか思てんのんちゃうんか。てゆーか、この文章カタカナばっかしやんけ。何やねんな。
などと言ってはいけません。
これは日常生活から逸脱した事例でして、
相済みません。
さて、ラジオ番組を文章でやるのである。
なぜならば、ヒマだからである。
なにか始めるのに、資金を集めるのならば立派な大義名分が要るのであろうが、個人が勝手に元手もなく稼ごうとも思ってないものをやるにあたり、立派な理由など必要ないのである。
何も大したことを考えず、やるのであった。世間において、多くの場合、そのようにして物事は始まるのである。
* * * * *
ON AIR
はいっ!
今日から始まりましたラジオ番組、題して
ぎっくりしゃっくり昼下がり
パーソナリティの、ギク川霊でございます〜。
ということでですね、今回は、記念すべきっ!、初回の放送になりまして、いったい何が始まるのかと、聴いてらっしゃる方は、お思いかと思いますけれども、まあ、リスナーさんなんて、まだほとんどいらっしゃらないと思いますがっ! とりあえずね、元気にやっていきたいと思っております〜よろしくおねがいいたします〜。
でですね、本日なんと、
notef-FM開設ということでですね、
notefって何?ってことなんですけど、
noteはわかりますよね、は〜い、ここnoteのことなんですね〜。
じゃあfって何? f.エフ。
わかぎえふじゃありません。通じますかね? これ?
えーっと、fはfakeのfですって。フェイク。
フェイント、みたいな?
あっ! これ、
・・・あ〜、向こうでプロデューサーがカンペ持ってますが、
ホンモノの・・・、あ、言っていいんですか?
はい、えー、ここは、ホンモノのFMじゃないよってこと、だよと。
ええ、そういうことだそうです。
そういうことで、notef-FMの場でですね、
番組を進めて行きたいと思います〜。
わたくしギク川はですね、いわゆる妙齢の婦女子でして、ええ。この番組で頑張っていきたいな〜と思っております〜。よろしくおねがいいたします〜。
早速なんですけど、ここ数日すっごく寒いじゃないですか、で、手足も冷えてましてわたくし、お肌の曲がり角も曲がってしまいましたギク川はですね、乾燥が大敵ですから、もう、ええ。お肌の曲がり角ギュイーンですよ、もう。猛スピードで。
今年はですね、ほんと急に寒くなりまして、みなさん大丈夫でしょうか、わたくしなんかですね、角を曲がっちゃったお肌が乾燥しないように! 保湿ですよ、ホシツ。今日ね、放送初回ですから、顔も気合もバッチリでお届けしたいと思います〜。
顔はね〜、見えませんけど、やっぱりね、顔をちゃんと作ると気合もね、乗ってきますから、ええ。
本題ですかね
はいっ!、ということでこの「ぎっくりしゃっくり昼下がり」ですが、進行のお相手さんという、方が、えー、いらっしゃいまして、
noteの書き手であるgeekさんです〜。どうもはじめまして〜。
こんにちは geekです。
これからですね、
この番組はギク川とgeekさんと、えー、二人で! 進行していきたいと思います〜。よろしくおねがいいたします〜。
こちらこそ
あれ、geekさん、テンション低めですか?
あ。いえ、いつもどおりで、はい。
初回ですからねっ!張り切って行きましょ〜!
さて、今日はですね、以前ご要望のありましたお題についてgeekさんの話を聞いて行きたいな〜と思ってるんですが
ええ
geekさんと人間椅子 でお題をいただいております。人間椅子。
なるほど。じゃあ、人間椅子のことを話せばいいんですね。
そういうことになります〜。ところで、人間椅子って、ちょっと不気味な名前なんですが、何なんですか?
日本の3ピースバンドなんですよ。3人組のバンドです。ギター、ベース、ドラムで、みんな歌えるっていう。
バンド名は、江戸川乱歩の小説から取ってきてるんですね。
あ〜、バンドですか〜。ギク川まったく知りませんでした。
人間、椅子! なんかこう、おどろおどろしいというか。
そうですね。そういうところはあります。
そういうのって、どうやって知ったんですか?
学生のころでしたけど、
雑誌にニューアルバムの広告が出たんですよ、音楽雑誌に。
そのアルバム名が「二十世紀葬送曲」っていうんですけど。
これはまた!
で、その名前で「メジャー復帰作」みたいな文句がついてたと思うんですよね。どういう音出すんだろう?って思いますよね。しかもメジャーに復帰って。人気あんのかな?って。
で、演ってる人たちのジャケット写真があるわけですよ。今でいうアー写っていうのが。
これはインパクトありますね〜。
ですよね。一回目にしたら気になるっていう。
で、アルバムに10曲入っていて
曲名が、
幽霊列車
蟲
恋は三角木馬の上で
都会の童話
暁の断頭台
春の海
不眠症ブルース
サバス・スラッシュ・サバス
で、最後が、
黒い太陽。
・・・ギク川ですね、うかがってて
まっっったく想像つかないですね。音とか。
これ、この人達が演奏してるんですか?
そうです。上手いんですよ。いま、ドラムの人は変わっちゃったんですが、左側に立って腰に手を当ててる、後藤マスヒロさんって人。この人が手数が多くてめちゃくちゃ上手いんですよ。この音数が多いってのが当時の私にとって魅力でしたね。
じゃあ、あとの二人は…
真ん中で拷問されているのが、中心メンバーでギター・ボーカルの和嶋慎治さん。右で竹刀持ってるのが、ベース・ボーカルの鈴木研一さん。
へ〜! この拷問の人達が楽器もって、・・・演奏するんですか。
するんです。当時、ライブも行きましたよ。大阪梅田の、どこだったか、忘れましたけど、東通商店街の近くだったような覚えがあります。
どういう曲なのか、見た目からも曲名からも想像つかないんですが・・・。このアルバムから一曲おすすめするとしたらどれですか?
全曲おすすめしたいんですけどね。やっぱり一曲目でもあって、MVつくった幽霊列車ですかね。
これはまた独特ですね〜。
ですよね。それがいいんですよ。唯一無二っていうか。
今見ると、若いですね。ふたりとも。
だいたい20年くらい前ですか。
20年前! かーっ!
ギク川はまだ物心つく前・・・ってことにしましょう!
まあ、どっちでもいいですけどね。
・・・はいっ!
こんな感じで進めていきたいと思っております!
人間椅子のお話はまだまだ尽きないですが、今回は、…あ、試験放送ですか?
は〜い、ではまた次回をお楽しみに〜。
ギク川霊でしたっ!
バイバ〜イ!!