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永代供養的な

①普段の日にお参拝 -何かあった?-

とある、70歳代のご夫婦。
親々々からの信仰。ご自宅には親神様とみたまさまをお祀りしていて、教会の月次祭にはご参拝くださるが、普段は滅多にお越しにならない。
ある普段の日に、来られた。ご夫婦で。
「何かあったね」
と、直感でわかる。しかも、喜ばしい事ではなさそうだ。
神妙に参拝なさっている背中。
ますます直感が強まる。

参拝ののち、神殿の片隅で「まぁ、お茶でもどうぞ」と。私も何気なく聴かせてもらう態勢をつくる。

いつまで経っても本題に入らない様子のご夫婦。
私、思い切って、
「で、今日はどうしました?」
と。

②お悩み -実は、、-

実はね、会長さん、、

「私たちには2人の娘がいましてね」
はい、存じております。
「2人とも片付きまして(つまり嫁がれた)」
はい、存じております。
「私たちはもう高齢であとはどうなるか分からない」
うーん、そうですね。。。
きっとお宅の神棚とお墓の事だね。

「私たちが出直した後の神さんとみたまさんとお墓の事が心配で、、、」
そう、大切なお悩みですよね、家の問題ですよね。

③二者択一

なんの心配もないですよ!
二通りの解決方法がありますよ。
一つ目は、どちらかの娘さんに神棚とお墓を託す。
二つ目は、神棚とお墓を全部教会に預ける。永代供養的なやつ。

一つ目の道筋は、お二人の娘さんの嫁ぎ先の宗旨(この場合はご先祖様の祀り方。みたまさまか仏様かその他?か)に左右される事が多い。
長女さんは遠方の一般家庭に嫁がれ、宗旨は仏様。一方、次女さんは天理の看護学校を卒業して奈良市内の病院にて現役の看護師さん。しかも嫁ぎ先のお宅は、お道の信仰家庭。脈アリ!
なので、一つ目の解決方法をまずは提案。

当のご夫婦は表情がすぐれない。
そりゃそうですよね。娘さん達にはそれぞれ嫁いだ家があるわけですからね。

二つ目の道筋は、将来ご夫婦がお出直しになってお宅に誰もいなくなったら、神棚だけになってしまう。ここまでは一つ目の道筋と同んなじ。
ここで教会の出番。
教会では、親神様・おやさまと一緒にみたまさまもお祀りしていて、あのお社の中には、教会に繋がった方々をお祀りしていますよ。お二方(当のご夫婦)もここにお祀りし、朝夕にご祈念致しますよ。お墓地には、皆さんの為の納骨堂もあり、大勢の方の本骨や分骨を安置していますよ。お寺さんでいうところの、“永代供養”ですね。しかるのちは娘さん達は教会にご参拝頂き、旬々には教会お墓地の納骨堂にもお詣り頂く。
なんの心配もないですよ。

当のご夫婦、表情が晴れました。
どうやら、こっちだね。

③教会のお仕事

教会のお仕事はたくさんある。
これは皆さんご承知の通り。
神様の御用が軸だが、みたまさまに関するお仕事もモチロン大切。

私どもの教会は2代会長(曾祖父)の時代にたくさんのご家庭が改式なされた。つまり、当時の信仰初代の方々が、天理教式で葬儀を行い、家にみたまさまを祀った。
以来、多くのご家庭の冠婚葬祭の節目に関わってきた。

葬祭については、早い時期から教会の墓地を整備して、信者さん用の納骨も出来るようにしている。
なので、いわゆる“永代供養”の対応が出来るんですよ。

このご夫婦のような悩みをお持ちの方々は多くいらっしゃいます。
遅かれ早かれ直面する問題ですね。
こうした時に、教会の在り方として、“永代供養”が出来るカタチを整えておく事は大切な事だし、信者さん方にも将来に亘って安心をお届けできるんじゃないかなぁと思っています。

つい先日も、同じような問題を抱えて教会にお越しになった方がいました。

両親が出直し、後継ぎのはずだった兄をも亡くした娘さん。彼女は既に嫁ぎ、宗旨は仏様。
誰もいなくなった実家は近い将来取り壊して処分するとの事。
ついては、実家の神棚を教会にお預けしたい。お墓はもう暫くお仕えします、て。
だけど、将来的にはお墓も教会に合祀ですね。いいんですよ。
無縁墓になるよりかは。
ちゃんとシッカリと教会でお祀りし、お仕えしますよ。
悩みを抱えた娘さん、笑顔でお帰りになりました。

④永代供養?永代祭祀?

仏式か神式かによって呼称は変わるらしいのですが、私たちは分類上は“諸派”ですかね。神式では「永代祭祀」ていうそうです。
ま、今回は呼称については問題ではないのでヨコに置いときますね。

息子は遠方に住まい、しかも家庭を持っているから息子家族は定年後も故郷に帰らないかも、、、
子供達は違う宗教に入っちゃったから天理教式で先祖を祀るのは私達の代で終わりかも、、、
一人息子はいつまで経っても結婚しない、息子の代で家が終わるかも、、、
いろんな要因がありますね。
永代供養も、永代祭祀も、呼称は違えど中身は似通っている。そこに至るまでの過程が実は大切かもしれません。過程によっては“永代お預け”にならないケースも現にあったわけで。この事を書き出すと話しが長くなるので、またいつの日かの記事にするとして。

教会は、繋がってくださる方々の一生をお世話させていただく、その為には何が出来るか、ますます教会の在り方はいろんな要素を含んできそうですね。

無宗派永代、、、、うーん、えっと、、
いや、また長くなるから別の機会に。

最後までお読みくださってありがとうございます。また来週👋

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