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水沼・桜庭・春木014

こんにちは。
私がお二人に投げた「地方で短歌をやる、をどうやってやっていこうと思っていますか?」という質問、それぞれに日記で答えてくれてありがとうございます。読んだ私の感想と私の考えていることを書いていこうと思います!
ちなみに今年の甲子園に関しての私の知識はほぼゼロでした。申し訳ない。

春木さんへ:
春木さんの日記を読んでいると、短歌をやることに田舎も都会もあんまり関係ないのかな、と思えてきます。ただ、私にとっては和歌山は対面の歌会が少ないのがネックです。今は所属している塔の和歌山歌会に月に一度行くだけです。もっと歌会に出たくて、11月に大阪で開催される中之島歌会に申し込みました。少し移動を頑張るしかないかな、と思って気合を入れたところです。
対面でない歌会は塔のzoom歌会に隔月、先月からはe歌会(毎月開催されるメールを使った歌会)に参加しています。歌会の機会が増えたことは、短歌結社に入ってよかった事の一つです。
春木さんの日記の中の「自分のいる場所で、自分が見たり聞いたりしたこと、言ってもらえたこと、知ってることを書くしかないんだと思ってる。」てところ、本当にそうだよね、と思って印象に残っています。あと私も地元の歌を作りたい。去年、和歌山の各地を巡って吟行しようと思いついたんだけど、まだ一ヶ所しか行けていません。行きたいな〜。

日記に貼ってくれたどんぐりずの対談動画、見ました。ただ生まれてただいるだけ〜ってところ、自分は和歌山生まれだけど一度都会で働いて戻ってきているから、自分の場合はまた少し田舎(出身地)に対する気持ちが違うんだなって思いました。いったん切り捨てたけどまた取り戻したもの、というか。このままずっと和歌山に住み続けるか、と問われると、家を建てたし多分ずっと住むと思うけど、パートナーの仕事の事情とか天災とかがあったら、割とスパッとここを離れるような気がしている。あまり自分がいる場所に執着がないのかもしれない。でも現時点は穏やかにここで暮らせているので、気に入っている、という感じです。
余談かもしれないけど、動画の中でmabanuaさんが楽器のデザインも重要って言ってて、歌の見た目も重要、みたいなことに通じるような気がしました。歌の中の漢字とひらがなの比率とか、字面とか。連作で全体を眺めた時のバランスとか。
雪舟えまさんが連作の見た目について言及している動画(始まって4分ぐらいのところから言ってます)を貼っておきます。


続いて水沼さんへのお返事!

水沼さん:甲子園の校名を見るノリで歌人の筆名を見ている。というところ面白かったです。
水沼さんは大阪だから、地方で短歌をやっている、と言う意識は確かになさそう。短歌にまつわることにアクセスしやすいという点では。
「地方で短歌をやっていく、というのは、オンラインで半年以上前のワンマンライブをリアルタイムの観客より充実した気持ちで見ることなのか?」と言う水沼さんの問い、半年も遅れてはいないんじゃないかなと思ったんですが、でもそれは自分がそう思っているだけかもしれない……。そして遅れていたとしてもそれは悪いことなのか。難しいです。でも自分たちもプレーヤーであること、新人賞のこととかを考えると、やはりその時差は致命的になるのだろうか、と思ったり。
羊文学とTOMOOの映像見ました。私は自分で音楽を深掘りしていくのは苦手で、一番音楽を聴いていたのは学生時代でした。その時は美術専攻の友達に色んな音楽を教えてもらっていて、水沼さん春木さんの日記を読んでいると似たように教えてもらっている感覚になります。

自分自身の「地方で短歌をやる」を考えていると、難しいと思っているのはリアルの歌会とかコミュニティへのアクセスのしにくさなのかもしれない。
これも「ない」のリストアップになってしまうのですが……。
対策としてさっき書いたように頑張って都市で開催されている歌会に申し込むとか、オンラインを活用するとかをしています。
あと来年になると思うけれど、和歌山で超結社のゆるいコミュニティみたいなのを作れたらいいなと考えています。
私個人の結論は、春木さんが書いていたように「ここでできることをやっていく」になるのかな。「ここでしかできないことがある」と信じたい気持ちを持ちながら。


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