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「水沼・桜庭・春木」008

すみません、1ヶ月ほど交換日記を止めてしまいました……。
子供の頃に感じた「交換日記自分のとこで止めちゃってる」というものすごく焦る気持ちを何十年ぶりに再体験しました。申し訳ございません。

やっと文章を書ける体調になり、水沼さん春木さんの前回の日記を読み直していました。
水沼さんの読書遍歴からの短歌への辿り着き方も、最後の瀬戸夏子さんの歌の引用の仕方もまたカッコ良すぎてずるかったですね……。音楽的な文章の流れでした。
春木さん、私はゲームのことはあまりわからないのですが、春木さんから聞くゲームのお話はなんだか面白いです。
『正義と微笑』、必ず読んでみたい一冊です。

休んでいた間のことを書こうと思います。
まず短歌が全然作れなくなりました。それは実は今も続いていて今月の歌会などは未発表の過去作ばかり出しています。
あと文章も書けなくなってしまって、交換日記も企画でやっている毎月の歌集評も1文字も書けなくなりました。
かなり焦って打ちひしがれていたのですが、そんな中でもできることはあり、体調の良い時は料理をしていました。
心身ともにダメージを受けることがあったので、何かを詠もう書こうとして頭を働かせると辛くなってしまうのですが、頭で考えずに手を動かしてご飯を作るのは、すごく気分転換になりました。
あとは、TVドラマを観るようになりました。
私は映像を見るのがあまり得意でなくて、映画もドラマもそんなに見てきていないのですが、大河と朝ドラを観られるようになって。
去年から小説を書くようになったのですが、ドラマを観るのはお話を作るための勉強になるかなと思って観ています。
それから、本は読めないけれど漫画は読めたのでいくつか読みました。
面白かったのは『生きのびるための事務』(原作/坂口恭平、漫画/道草晴子)、『ファッション!』(はるな檸檬)、『違国日記』(ヤマシタトモコ)です。
『生きのびるための事務』は将来こういう生活をしたい、これだけお金を稼ぎたい、というのを叶えるために具体的に今どういう事務が必要か?というお話です。
『ファッション!』はタイトル通りファッション業界のお話です。デザイナーのジャン君という人がカリスマ性がありつつも実はサイコパスで、周りの人達がその人に利用され翻弄される、めちゃくちゃ不穏な展開。私は昔ファッション業界に近いところで働いていたので、内容がけっこう身近に感じられるというのもあり、面白いです。そしてどうも実話を元にしているらしく、それも怖い。まだ続いているので、今後どうなっていくのか楽しみです。
『違国日記』については説明は不要かもしれませんが、「家族」がテーマの一つにあり、自分にもぐっさりと刺さるような描写がたくさんあって、何度か読みながら泣きました。すごく良い作品だな……と思います。

こうやって書いていると休んでいる間は虚無感を抱いていたけど、けっこうインプットはできてたのかなという気持ちになりました。心身もゆっくり休められたし、少しずつあれこれ作る生活に戻って行きたいです。

お二人の近況、またお聞かせください。
ではでは。

◇今回の短歌(連作)↓

あこがれのアイス屋さんへ食べに行く手足あまりに伸びすぎている

個人的な問題だねと呟いてアイスクリームをくれた店員

ワッフルコーン齧って目など合わせないベンチの私と世界はずっと


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