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同じなら楽しい方がいい

身体の柔軟性を高めるためにと通い出したジャズダンス。1年7ヶ月で、2回目の発表会を終えた娘。
私には絶対無理。と見学の途中で帰ろうとしたのを思いとどまり、レッスンを始めて今ではすっかりコーチもダンスも大好きになった。

物心ついた頃から舞台が大好きで、いつもステージにいたい彼女は、舞台に立ってもまだ緊張したことはないそうで、「緊張すると表現も縮こまるでしょ」と楽しそうにしてる。

けど、今日はちょっと様子が違う。なんか緊張してる感じ?
気にかかりつつ夕暮れの道を帰っていた時、今日の会を振り返っていた娘がこんなことを話し始めた。

「お母さん、今日はどの先生もピリピリしてたんだ。うちのコーチもいつもより緊張感が高くてね・・でも1人だけ違う先生がいたの。DEN先生っていうの。先生は、場当たり、リハーサル、本番、1日通してずっとにこにこ和やかで、子どもたちを笑わせてて。(系列クラスの合同発表会なので)

ほとんどの先生と他のクラスの子どもたちは、上手に踊らなくちゃと練習する中で、そのクラスの子どもたちはみんな踊るのがただ好きで、先生が大好きで、練習したくてしているからすごく楽しそうなんだ。だから自然に上手になっちゃう。それってすごいよね。

私は今年の舞台(*)で、ダンスで外されないように、みんなの足を引っ張らないように、怒られないようにって、必死で練習して、確かに上手にはなったんだけれど、今日の発表会でDEN先生に会って、みんなの様子を見ていて、同じ上手になるなら楽しい方がいいなって。

*始めてオーディションを受けて参加したミニシアターの舞台。ダンスが3曲あって、2ヶ月中でわずか1日がダンスのレッスン。それを動画にとったり先輩から教えてもらい練習するけど、練習不足で踊れない子はどんどんステージの後ろになり、最終的には外されていくのだそう。

昭和生まれの私は、ついつい、ハードな方がやってる気になるけれど、同じなら楽しい方がいい。むしろ、リラックスして楽しい方が、自分の持てる力を思う存分出せる。彼女の言葉を聞いて改めて本当にそう。

同じなら楽しい方を選びたい。
同じやるなら楽しんでやりたい。

いつもいろんなことを教えてくれる彼女に、今日もまた一つ学んだ気がする。

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