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偏頭痛と私

 私は偏頭痛持ちだ。


 初めて発症したのは、中学の頃。

 急に目の前に幾何学模様の透明なチカチカが出てきた。

 それがプリントの字を隠し、一部見えなくなってしまった

 しばらくしたら、見えない範囲がどんどん広がり、ついに目の前の同級生の顔でさえ見えなくなった。


 びっくりした。


 右腕の感覚がマヒし、まるで自分のじゃないようだった。

 ようやく目の前が見えたと思ったら、吐き気が伴う頭痛に襲われた。

 

 後日、これを知った母が大急ぎで私をCT検査に連れていってくれたが、大した異常は見られなかった。

 

 

 その後もよく発症したが、結局原因が分からないままだった。

 そして今になって、ようやくこれが「偏頭痛」というものだと分かったのだ。

 

 

 幾何学模様の透明なチカチカは閃輝暗点(せんきあんてん)という。

 偏頭痛の前兆として現れるものだ。

 

 疲れや過剰の緊張により、頭の血管が収縮されてしまったのが原因らしい。

 一息ついた時にそれがほぐれ、血の流れが変化した為に、そうなってしまうみたいだ。

 

 吐き気が伴う頭痛については、なるべく暗く、静かな場所で安静にすること。

 そうした方が痛みは和らぐ。

 出来れば寝込む。それが一番だ。

 

 そんな自分を悩ました偏頭痛だが、今ではすっかり対処に慣れ、多少の痛みに対しても平然でいれるようになった。

 

 慣れは素晴らしい。

 同時に、恐ろしいものだ。

(はてなブログ同時掲載:https://www.gifteddecoboko.com/entry/2018/12/20/080000)

(画像素材元:https://www.pakutaso.com/)

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