究極の選択が出来ない場合、私達には、何が出来るのか?(答えは、人それぞれですよ!)

さっそくですが、今回は、読者の皆さんに、イメージの世界の中で、販売小売り店店員(扱う品物は、生活用品でも、服でも、書籍でも、音楽ソフトでも、自由に、イメージして下さい。)になっていただきたいのですが、よろしいでしょうか?
さて、あなたの店には、お2人の常連客が、ちょくちょく足を運んで下さるとします。こちらの2人、人間的なタイプとして、全く違う常連客である、という設定をします。
客A→物腰が柔らかく、いつも笑顔で、店員には気軽に声をかける常連客。
購入金額は、毎回、だいたい9百円。
客B→正直な話、見た目、話し方、ともに怖い!声が小さい、動作が遅い、態度が気に入らない、などの店員には、容赦なく文句を言う常連客。(苦笑)
購入金額は、毎回、だいたい3千円。
究極の選択的な質問をします。
・あなたが、接しやすいと感じるお客様は、Aさん?それとも、Bさん?
・お店として、実は、ありがたいお客様は、Aさん?それとも、Bさん?
これらの質問の答えは、皆さんお1人お1人が、実は、ご存じですから、ここでは、話を先に進ませますね。
ただし、皆さんの中で、販売、飲食、営業などの経験がない方がおられる可能性も考え、2つ目の質問だけは、私の答えとして、お伝えします。
お店として、ありがたいお客様は、正直、私の方が、頭に来るかも知れないし、気に入らんタイプですが、購入金額から、わかるように、事実上、Bさんです!
販売、飲食、営業などの経験がない方々へ。世の中には、Bさんのようなお客様と、日々、接する職業で奮闘中の人達が存在する事をぜひ、頭に入れておいて下さい。
例えば、タクシー運転手の方も、マジで、奮闘中だと思います。
営業エリアをご自分で決められるような運転手さんなら、多少の工夫(ガラが悪い皆さんが多い地域には行かない、とか?)は出来るかも知れませんが、販売小売り業の私でさえ、正直、「なぜ、お前みたいなイヤな奴が来る?!今日は、黙っとけよ!余計な口、叩くなよ!」(苦笑)と思ってしまう客が来るのに、タクシー運転手さんの場合には、ホンマ、どんな客が乗って来るか、わからんわけでしょ?
一方で、一期一会じゃないですけど、心から、「あ〜、このお客さんを乗せて、良かった〜。素敵な出会いをありがとう!」的なお客さんに当たる事もあるらしいですよ。(あるドライバーさんからの話ですが。)
Bさんみたいな客、ホンマ、おります!
それでね、店としては、売り上げ面を考えると、「客Aを選ぶか?客Bを選ぶか?」という究極の選択さえ出来ない状況が、そこにはあるわけですよ。「Aさん、優しいから、お得意さんね。ずっと、来てね。Bさんは怖いから、出入り禁止よ。」(どんな店?笑)なんて、まず、ムリだから!Bさんのお買い上げ、3千円ですからね!
こういう世界があるんです。
皆さんの中には、「そんな環境の仕事なら、転職すれば良いのに。」と思って下さる方もおられるかも知れませんが、私は、今の時点では、この職業を選んで、働いているわけです。働いても良いかな〜?的な理由はあるんです。だから、働くのです。でも、未来の私は、また違う姿になる予定なんですけどね。
タクシー運転手さんだって、働きたい理由があるから、働くんだと思います。
イメージ上で、販売小売り店店員になってみて、皆さんは、いかがでしたか?
ところで、はるか昔、私の職場で、従業員と常連客とのトラブルが発生し、その場に出くわした事がありました。
職場のレジ担当の女性パート従業員。元々、全体的に動作が遅く、声も小さく、レジ打ちも遅い方でした。正直、出来が良い従業員とは言えない方でしたので、度々、改善指導の対象になるタイプでした。
ある日、彼女がレジ担当した際、長い、お客様のレジ待ち行列が出来てしまいました。レジは複数あったので、当然、フル稼働です。
やはり、彼女の列だけ、レジ処理が遅い。
そこで、トラブル発生!
彼女のレジの列に、職場近くの整体治療院の男性スタッフ(常連客です!)が並んでおりました。
やっと、彼の順番になり、レジ開始。彼女の動作は遅い。彼が思わず、「遅いなぁ~。」と口にしたんですよ。
なんと、それを聞いた彼女が、あろう事か、「うるせぇなぁ、この野郎。」と、言ってしまったのです!
販売小売り店内で、業務中に、あってはならない事ですから、もう、大騒ぎです!音声録音機能付き防犯カメラ映像での検証で、従業員の発言も事実確認されました。
その後、女性従業員は、解雇処分に。
はい。販売小売り業の世界とは、こういう世界なんですよ。
しばらくして、職場に、転勤で別の店長が配属になり、雑談の中で、お客様とのトラブル防止のために、みたいな話になり、その「うるせぇなぁ」事件も、話題に。
それを聞いた店長が、絶妙な話をされました。
「え〜?(解雇された女性従業員に対して)そのお客さんの事、人間だと思わなければ良かったのに!」私は、妙に納得しました!
確かに、動作が、あまりにも遅い従業員にも、問題はありますよ。
しかしながら、もしも、男性客を人間とは思わずに、例えば、高性能AI搭載ヒト型ロボット、買い物機能と、日本語発声機能を搭載タイプだと思っていたら、確かに、トラブルはなかったかも知れません。
なお、当時、私が勤務していた、この販売小売り店は、業績の急激な悪化があり、消滅!私は、転職をして、現在に至ります。
この事例からも、販売小売り業においては、お客様を選ぶ事は出来ない事がわかります。
飲食、営業で働く方々にも、同じ事は言えると思います。例えば、飛び込みで、事務用機器の営業に行った先の企業の皆さんが、温厚な方々とは限りませんよね?
では、どうしたら、良いのでしょうか?
私の意見です。スバリ、「自分の意識(見方)を変える。」ではないでしょうか?
先ほどの店長の「人間だと思わなければ良かったのに!」の気持ちの切り換え的なモノも、そうですし、「どちらも選べないから、どうしようもない。」ではなく(!)、私が過去記事で何度か使いましたが、「いや、なんとかなる!選べないなら、別な方法がある!」という転換も、アリだと思うのです。
私は、実は、人に対して、怒る事が嫌いです。なぜならば、怒りの感情が出る時、私の感覚的な話なのですが、もの凄い量のエネルギーを消耗するようで、精神的に疲労してしまうのです。
私は「こんな、くだらない事(人に対しての怒り)で、エネルギーを使うのは、もったいない!もっと別の価値がある事に、エネルギーを使いたい!」と思うタイプなのです。
だから、万が一、私の前に、私が腹を立てたいような人物が現れたとしても、その人物に対して、怒りの感情を出したくないのです。しんどいだけですもの。そんな、くだらない人物のために、エネルギーを使いたくないのです。
ただし、あまりにも、頭に来る奴らには、ドカ〜ン!といきます!
宝船に乗ったエビス様は、いつも、笑顔ですが、いいですか?皆さん、エビス様の背中に、対戦車ロケット砲や、機動戦士○ンダムのビームサーベルが隠れているかも知れませんので、注意して下さいね。腹黒いエビス様!
余談ですが、私の亡くなった父親が、昔々、ガンダ○の事を「ドンダム、ドンダム!」と言っておりました。なぜ、ドンダム?(笑)
話を戻しますが、だから、私は、仮に、どこからか、攻撃されたら、かわします。まともに相手にしない方法を採用します。ただ、私も、戦の知識は、いささかあるので、反撃はしたいんですよ。でも、疲れるので、反撃とは思われない形で、反撃する工夫もしたりするのです。
まとめます。ある物事や出来事があって、複数の選択肢の中から、なかば、究極の選択をしたいのだけれども、それが出来ない場合があります。
「出来ないがゆえに、悩む」場合もあるかも知れません。
しかしながら、「どうしても、悩む必要がある悩み」ならば、「悩むヒマはない」のです。究極の選択が出来ない代わりに、他に出来る事がないかを意識した方がマシだと思います。
「悩む必要がない悩み」ならば、悩む事自体、やめましょうよ。悩まなくて良いレベルの話なら、究極の選択すら、特にしなくても良い話になるので、実は、取るに足らない事だったりもしますから。
「Aか、B、どちらか、選んで下さい。」「選べません!」「じゃあ、どうにもならないね。」という事ではなく(!)、「選ばなくても、なんとかなる方法も、あるかもよ!」的な、私達人間には、困難のようなモノを乗り越えていける能力(脳力)があるのではないか?という意味で、今回は、記事にしてみました。
皆さん、引き続き、お元気で、お過ごし下さい。
また、お願いします!(←軽く、シカ先生のパクリ。)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?