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ガクチカ深掘り30選

1.学生時代力を入れて取り組んだ経験はなんですか?

大学時代、部員170名を超える体育会硬式野球部で、学年リーダーと4番打者を務め、組織の目標であるリーグ戦優勝を果たす為に取り組んできました。

2.なぜそれに取り組もうと思った?

やるからには一番を取りたいという思いから、リーグ戦優勝を目標としました。

3.組織全体の目標はなんだったの?

首都大学野球秋季リーグ戦優勝です。
春季リーグ戦が、10チーム中4位という結果に終わった為、秋季リーグ戦では、優勝を果たす事が目標でした。

4.あなた個人の目標はあった?

学年リーダーとしての目標は、組織力の向上です。
4番打者としての目標は、ベストナイン受賞です。


※『組織力の定義〜強い組織の過程を考える〜』
組織力の定義
組織として団結することで発揮される大きな力のこと
マネジメントの本質
個の保有する能力の総和を超える成果を出すこと
プロセス
❶選手個人の力量や個性を把握する
体重、飛距離、遠投、スイングスピード、思考、性格など
❷戦うスタイルを組み立てる
1を踏まえて機動力を活かしたチーム、打撃に特化したチームなどを考える
❸チームのビジョンや戦う方向性を共有する
組織全体のビジョン・理念・目標を選手一人一人に浸透させる。ここでは一人一人との丁寧なコミュニケーションが求められる。
❹選手個人が個性を発揮できる育成環境を整える
選手個人の個性やビジョン、ニーズから練習メニューを組み立てる。選手の自主性を重んじる環境づくりを行う・
❺チームとしての総合力を高める
より良い形にブラッシュアップする為、1〜4のプロセスを繰り返す。
選手との会話や結果から成長具合を把握する。


5.その経験の中でどんな課題があった?

選手個人の実力不足と組織力不足が課題としてありました。

6.なぜそれが課題だと思った?

他大学はスポーツ推薦がある中、獨協大学はスポーツ推薦がない為、他大学より選手個人の実力は劣ります。また、春のリーグ戦では10チーム中4位という結果に終わり、組織力も向上させる必要がありました。

7.課題はどのように解決した?

2つの施策により解決しました。
1つ目は、中、短期目標を明確化し、日々の練習の質を上げる。
2つ目は、上級生と下級生の意見交換の活性化。
背景として、4年生のみで練習内容や目標設定の決定を行なっていた為、下級生の選手から、自分達の意見も練習内容に反映させてほしいと不満の声があった為、取り組みました。

8.その施策で工夫した点は?

一つ目の施策の工夫した点は、明確な定数で目標設定を行う事です。
具体的には、中期目標として、1ヶ月で打撃力の向上。
短期目標として、2週間で体重2キロ増加、3日ごとに体重測定。1週間で3000スイング、1日の全体練習で500スイング。と明確な目標を設け、具体的な行動を定数で決める事により、日々の練習の質を向上させ、技術向上に取り組みました。

二つ目の施策は、2つのステップを行う工夫をしました。
①チーム内の橋渡し役の担当
上級生、下級生と信頼関係を築き、双方の意見を私が橋渡し役となり伝えることですり合わせていきました。
②意見交換の仕組化
・4年生のみで行っていた、幹部ミーティングに、各学年幹部の参加を提案し実行。
・各メニュー終了後にフィードバックの場を設ける。

9.他に検討した施策はあった?

2つありました。
1つ目は、大学トップレベルのチームや社会人チームと練習試合を組む事です。→結果的に、10チーム中8チームに断られ、残りの2チームは大敗に終わった。学びも多かったが、一時的に選手達のモチベーション低下につながった。
2つ目は、ラインのNOTEという機能で、週ごとに目標や試合、練習で出た反省を共有し、組織で共通認識を持てるようした。

10.各施策のメリット/デメリット

施策①明確な定数で目標設定を行う
メリット
・選手達が練習の意図や方向性を明確に理解する事ができる。
・モチベーションの維持、向上
・軌道修正がしやすい。
デメリット
・選手個人のデータ(体重、スイングスピード等)を集めるのに時間がかかる。
・数値至上主義になってしまい、数値でしか選手を評価しなくなってしまう。

施策②ミーティングシステムの改革
メリット
・部員全員が組織の理念や方向性を認識できる。
・モチベーションの維持、向上
・問題や課題に対する多角的な意見が出る。
・下級生と上級生、それぞれが抱く双方への不満を解消できる。
デメリット
・意思決定が遅れる。
・意見が幅広く、まとまりきらない。

施策③トップレベルの大学や社会人チームと練習試合を行う。
メリット
・得られる学びが多い
・選手達の練習意識を向上させる刺激になる
・高い経験値、試合感が得られる
デメリット
・そもそも断られる可能性が高い
・大敗した際のモチベーション低下

施策④LineのNOTE機能で情報共有
メリット
・具体的目標、課題の見える化
・何度も出ている課題から組織のボトルネックや傾向が分かる

11.その施策で最も大変だった事は?

ミーティングシステムの改善です。
上級生と下級生の意見をすり合わせながら、既存のミーティングシステムを変更させ、セッティングしたり、練習内容、組織の中短期目標を決めるのは大変でした。

12.それはどう対処した?

学年問わず積極的に会話を重ね、選手達の本音や実情、ニーズを理解する事で、双方のニーズに応える事ができました。
具体的には、積極的に4年生の自主練に参加したり、1年生と共に練習準備を行う中で生まれる些細な会話を大切にする事で、相手と信頼関係を築き、本心を理解していきました。

13.その対処は間違っていなかった?

間違っていなかったと思います。
時間はかかりましたが、双方の想いに応える為には、相手を知り、信頼関係を築くことが最も大切だと考えたからです。

14.その施策を経てどんな結果になった?

組織力の向上→意見交換の場を設ける事ができた。
春0→秋2(各メニュー終了後と2週間に1度の幹部ミーティング)
これらの施策により、17年ぶりのリーグ戦優勝を果たす事ができました。

15.なぜその結果が得られたと思う?

要因は二つあると考えています。
一つ目は、目標の明確化による、選手個人の技術、体力面の向上です。
実際に、春リーグ戦では獨協大学からは、個人タイトルを受賞する選手はいませんでしたが、秋リーグ戦では個人タイトルを受賞した選手は3名いました。
二つ目は、組織力の向上です。
上級生と下級生の意見交換が活発になった事により、学年の垣根を超えて信頼関係を築く事ができました。これにより、春よりもチームの雰囲気や士気が向上した事が優勝の要因として大きいと考えています。

16.その結果はどれくらいすごいの?

数字では、10チームの中で、優勝を果たしたこと。
また、首都大学野球連盟は、全国の大学野球20連盟の中で、4番目にレベルの高いリーグ(1位東都、2位東京6大、3位関西学生、4位首都、5位関甲新)となっている為、その中で優勝を果たす事は非常に難しいと考えています。

17.この経験はどれくらいすごいの?

3つあると考えています。
1つ目は、17年ぶりの優勝を経験できた事です。獨協大学硬式野球部の歴史を新たに創り上げた事はとても良い経験です。。
2つ目は、這い上がるプロセスを経験できた事です。
強い組織とは何か?を考え続け、勝てる組織作りを追求してきました。
組織作りのプロセスを体感し、実際に成果まで上げる事ができた事はとてもいい経験です。
3つ目は、170名を超える部員をマネジメントした経験です。
組織を牽引し、周囲を巻き込んで目標を達成する事ができたのは良い経験になりました。

18.この経験から学んだことは?

信頼関係の築き方と重要性を学びました。
まず、信頼関係とは、泥臭く相手と時間を共有することで築いていけると学びました。
そして、信頼関係が深いほど、組織のアウトプットの質も向上し、個人が保有する能力の総和を超える成果を出す事ができるのだと身をもって体感しました。

19.学んだことは今にどう活きる?

人間関係を構築する上で必ず活きると考えています。
これまで心掛けてきた、相手に寄り添い、相手の立場になって考え行動することにより、良好な人間関係を築く事ができると思います。

20.弊社ではどう活きる?

企業によって回答が異なる。
ベースは、無形商材や家などの高額な買い物をする際には、顧客と長期的に信頼関係を築く事が求められるため、これまで培ってきた要素が活かせると考えている。

21.学んだ事を社会ではどう活かす?

重複する部分が多いため、割愛させていただきます。

22.あなたの強みが活きた部分はどこ?

課題発見力と周囲を巻き込んで解決する力です。
課題発見力に関しましては、
①個人の実力不足を補う為の、組織力向上の提案
具体的数値で中、短期目標を設定
②選手の抱える不満のボトルネックはコミュニケーション不足と推察
ミーティングシステムの改善
周囲を巻き込んで解決する力に関しましては、
①ミーティングシステムの改善の際に、上級生と下級生の折衷役として機能
②4番打者として、日々の取り組みや結果として優勝へ貢献

23.その経験の中で一番辛かったのはどこ?

明確な数値設定を行い目標を達成するまでや、ミーティングシステムを変革する途中です。
新しい取り組みという事もあり、すぐに成果というのは出ません。その為、一定数、これで本当に大丈夫か?という不安の声もありました。ただ、焦ってもどうしようもできない現状が非常に辛かったです。

24.それはどう乗り越えた?

二つのことを意識して取り組むことで乗り越えました。
1つ目は、取り組みの中で出る小さな課題に対し、他の選手と協力してすぐに解決する事です。
具体的には?
1週間で3000スイングという目標を決めた際に、スイングメニューを多く行うが各メニューを選手が把握しきれず、練習効率が悪くなった。
→前日のラインでメニューを共有など

2つ目は、選手達と丁寧なコミュニケーションを図り、不安や疑問に思う点にしっかりと応え、組織の理念や目標の共通理解を深めていった。

25.取組に点数をつけるなら何点?

80点。
評価の理由としては、目標を達成できたこと。
達成するまでのプロセスで、課題に対する施策を、試行錯誤しながら実行できたこと。
100点ではない理由として、個人で抱えすぎた事が挙げられます。
途中、キャパオーバーとなってしまい、心身共にスランプに陥ってしまった時期があり、周囲に迷惑をかけてしまったことがマイナス評価です。

26.総じてあなたは組織にどう貢献した?

4番打者と学年リーダーを担い、プレイヤーとマネジメントの部分で貢献したと考えております。
4番打者としては、チャンスで結果を残し続け、結果的にベストナイン賞を受賞しました。
マネジメントとしては、優勝する為に克服しなければならない課題を見つけ、施策を講じて周囲を巻き込んで解決した点で貢献しました。

27.あなたじゃなきゃダメな点は?

周囲への影響力と監督や選手達からの信頼です。
4番打者と学年リーダーという、影響力のあるポジションを務めていたからこそ、周囲を巻き込めた要素も大きいです。
また、監督や主将からの推薦でこれらの役職を任された事もあり、深い信頼関係が築けている為、施策を提案した際にも自分自身に、ある程度の裁量権を与えてくれた事も他ではできない事と考えています。

28.今戻れるならどこを変える?

周囲に自分自身の悩みや協力して欲しい事を、自分自身が追い込みすぎる前に頼る事です。
一人で抱え込みすぎて、スランプに陥ってしまった時期がありました。周囲の助けもあり、乗り越える事ができ、その経験から弱みを打ち明けることは、決して悪いことではなく、むしろ強さなのだと学びました。
なので、もし戻れるなら、追い込みすぎる前に、もっと仲間を信頼し頼りたいと考えています。

29.同じ経験をした学生との違いは?

優勝に至るまでのプロセスです。
選手一人一人と向き合い、全員が同じ方向を目指し、目標達成に至るまでの過程は、獨協大学でしか経験できない事だと考えています。

30.この経験の次に頑張った事はある?

TOEICスコアを半年で、300点から765点に上げた事です。

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