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料理する人は輝いているはずだ
昔、賄いの仕事をしていたんだ。
とその人は言った。
作る料理は確かに料理屋の賄いの味だった。
簡単に作っているのに、なぜかうまい。
四半世紀前のことだけどね、というが、衰えていない。
料理する力は衰えないのだ。
巡り巡ってその人は毎食、自分を含む、周りの人のために料理をする。
頼り始めれば、関係が成立し、支えられる側から支える側へ行き来する。
家は全壊し、帰る場所はないけれど、今こうして料理しているその姿は、輝いているはずだ。
異論ないだろ?
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