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夏みかんから果汁を奪え

我が家に家庭菜園がある。
ごくごく小さい畑で、家族で食べる分のみ、作り収穫する。
うちの両親が作っている。
苗を買う、値段と収穫した食品の値段と、見合っていない気がするけれど、その辺は深く考えなくていい。

新鮮な野菜を食べられる、ために育てているんだろう。
僕はそのお裾分けをもらうだけだから、いいことしかない。
たまに畑仕事を手伝うことがある。
ごくたまに。

今日は新じゃがいもの収穫だ。
娘と僕と両親が掘り返す、まだまだ小さいじゃがいもがコロコロ転がり出す。
慣れない作業に僕は体力を消耗し、へとへとになっている。
これを生業とする人たちに頭が上がらない。
結局それを分けてもらって、僕らは生きながらえているんだから。
感謝しなければならない。

さて、疲れ切った僕と娘は休憩に、夏みかんを食べる。
これも毎年、家に実るもので、いつも食べきれずに実ったまま干からびてしまうことも多々ある。
が、この炎天下で、夏みかんが生み出した果汁が、疲れた体に染み渡る。
こんなにも美味しいものがあるのだろうか、この世の中に。

あるんです、と川平氏。
目にふたつ夏みかんをつけて、ヒーローみたく微笑んでいる。
楽天夏みかんマンだ。


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