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空に花火がある限り

空に花火、下には足湯。
ということで、極楽である。
温泉地に来ている。
さらに花火大会に遭遇している。
幸運にも程がある、ということで花火が見えるところにある足湯に浸かっている。これを極楽と言わずになんという。

確かに花火大会らしき噂は聞いていた。
けれども不確かであり、それはサプライズ、という甘い言い訳のもと、存在していた。
花火大会というほどのものではなくて、サプライズの演出、というふうを装いたい、感が見え見えである。

とはいえ、僕にとってはサプライズも花火大会も同じこと。
たくさん欲しいわけじゃない。
綺麗なのが欲しいわけでもない。
ただ、その風情、音と光があって、温泉の匂いがあればよかった。

空に花火がある限り、僕は何度でも立ち上がるんだ。
立ち向かうんだ。

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