これからも出会うことがないあなたへ。
今日は驟雨に見舞われ、雨の音色と共に眠りにつこうかと思っていました。しかし、夕方になりそれも止み、世界がオレンジ色に染まったのです。
子どもの頃祖父の畑にあった、黄色いレンズの眼鏡越しに見た景色に類似していました。また、西の方角は夕紅に染まり、明日の天気を教えてくれているようでした。
茜色の空を見上げて、過去のことを思い出しました。
私事ですが少々お付き合いいただければ幸いです。
約2年前、新卒で就職した会社で「適応障害」となり休職しました。
適応障害と診断されるまでにも、体重の減少や身の回りのことができなくなりつつあり、普段の自分ではないと感じることは沢山ありました。
精神的に不安定な時期に、決まって仕事終わりはオレンジの空に癒しを求めて追いかけました。
黄昏時は短く、そして儚い。また美しい。
まるで人生を表しているかのように私には映るのでした。
それと対峙している時だけは、精神的に安定するのでした。
そのことを当時の会社の同期に話すと、よく仕事終わりにドライブに連れて行ってくれたのです。とても素敵な同期です。今でも友達として連絡を取り合っています。
今は少し遠いけど、あの日、あの地で見た空を私は生涯忘れないでしょう。空を見上げるたびに思い出すことでしょう。
今では適応障害も治癒し、次の会社で楽しく働くことができています。
私の話ばかりになってしまいましたね。
これ知ってましたか?
夕焼けの空がオレンジ色に染まるのは、太陽光が大気中を通過する距離が長くなるかららしいんです。そのため太陽光が散乱する中、散乱しにくい傾向にあるオレンジや赤といった色が目に移り、趣を与えてくれるようなのです。
太陽系で地球に住む人々にあの暖かさを表現していたんですね。
計り知れない人たちが私のように黄昏時に優しさを感じていたのかもしれません。
あなたもその1人かもしれませんね。
話が長くなりましたね。
くれぐれも体調にはお気をつけて。
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