(気の滅入らない)有木誠の癌闘病日記102(地獄のガザに思う)

歴史学者・哲学者のハラリに拠れば、新人類の中で、ホモ・サピエンスが、地球上で競争に勝ち抜き、覇者になれたのは、その知力、体力が優ってたからではない、という。

同時代の新人類ネアンデルタール人と比べると、脳の大きさには差がないし、体格は明らかにネアンデルタール人の方が、勝っていたと言われる。

それでもホモ・サピエンスが覇者になれたのは、彼らだけが「物語を共有できた」
からだ。
「共有できた物語」の中でも代表的なモノが「神・宗教」だ。

「神・宗教」を持ったホモ・サピエンスは、他の新人類より一桁多い数のまとまりで、共通の目的の為の行動(戦争を含めて)を起こす事ができた。

正に「神・宗教」は、ホモ・サピエンスを
地球上の覇者に押し上げた原動力だった。

現在、「共有する異なる物語同士の対立」で、殺し合いが、起こっている。
お互い相手の存在を認めようとしない。
そんなもの無ければ、みんなもっと友好的に暮らせるかも知れないのに。

「神・宗教」は、それを信じる人に、心の安らぎを与え、幸せに寄与して欲しい。
人の命を奪い合う「神・宗教」のどこに正当性があるというのだろう。

ホモ・サピエンスを地球上の覇者に押し上げる原動力になった「神・宗教」が、
この地から、ホモ・サピエンスを消し去る原動力になるかも知れない。

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