直してあげない優しさ
90歳の父は、今も帳簿をつけて税金の計算も一人でして、とても偉いとは思うけれど、現実問題はかなり難しい事になっている。
本人としては「ボケたらお願いするから、それまでは手を出すな(怒)」と言う。
でも、その判断が出来ないのが認知症だから、本当に困ってる。
今年に入って急に認知機能が衰えて、いよいよ計算が出来なくなってきた。
共有しようと伝えても「手放すとボケる 」と言って一切手伝わせて貰えなかった。
パソコンに一生懸命入力した勘定データが見られなくなった時は、被害妄想症状もあるので、「誰かが俺のパソコンに侵入してデータを消しやがったんだ!」と言う。危ないのでオンラインにしていないのから、そんな事は起きないのだが、思い込んだら止められない。
最近はパソコンが出来ない度に呼び出されて直していたが、今日は本当に私の手には負えない事だったので、
「これはちょっと直せないわ。パソコンを買ってきて一からやり直す? それとも私が自分のパソコンで帳簿入力し直して来ようか?」と言ってみると、いつもはひっくり返って怒る父が、「じゃあお願いしようかなぁ」と言い、必要資料を初めて委ねてくれた!
今まで中途半端にパソコンを復活させていたから、「俺はまだ出来るんだ!」と思ってしまっていたのか。。。
もっと早く機械が動かなくなった事にしておけばよかった。。。
何はともあれ、やっと実家の家業を手伝う事が出来る。
自分の通常の仕事、介護、家事でも結構ギブアップしそうなのに、
家業を継ぐ日がいよいよきた。。。私大丈夫?
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