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2024年6月の記事一覧

ゆっくりなレジ

とあるスーパーのレジがTVで紹介されていた。 現在主流のお待たせしないスピーディーなレジとは別に、 お店の方が、ゆっくり対応し、小銭もゆっくり一緒に数えてくれて、 会話を交えながらお会計をする昔ながらのゆっくりレジの列に人気が出ているらしい。 このレジは研修生もプレッシャーを感じる事なく学ぶ事が出来るので、 回転が悪かったとしてもお店にもメリットがあるそうだ。 認知症の母が、近所のコンビニで買い物をする様子を 私が遠くから観察していた時に、 一万円札をお店の方に渡すと、

「偉いね、私だったら受け入れられない」

久しぶりに会った友人の一言だった。 私の母は『スーパー専業主婦』で、家事全てがパーフェクトさんだった♪ まだYouTubeもパソコン検索もない時代だったので 色々な友人が母のレシピを習いに来たり、 アイロンの掛け方を習いに来たりで、母はみんなのお手本だった♪ その母がこの5年くらいでかなり認知症がひどくなった。 いつも介護でてんてこ舞いの私を見て、 昔の母を知る友人が心配してくれる。 「よくやって偉いね。あんなに完璧だったお母さんなのに。  親の変わりっぷりを受け入れる

「独身だと思われちゃうわ」by母

家から出る時は、きちんと身支度をして必ず指輪もつける80歳の母。 認知症になってもそれは変わらない。 ただいつもリビングの色んなところに指輪を置くので いつかなくなるだろうなぁとは思っていたけれど、 いよいよ指輪がなくなった。 物に執着しないタイプの認知症の母は、 指輪がなくなってもあまりショックではない様子。 ただ一言「独身だと思われちゃうわぁ」 と、本気で困り顔! エッそこ?    と思ってしまった娘なのでした♪

「カネ払ってるんだから」な感じ

両親が認知症の私。 父の人格変貌が最近顕著に現れて来た。 昔から “ お父さんイヤイヤ反抗期 ”もなくて仲良し親子だったのに、 最近いやな事を、いやな言い回しで言ってくる父はさすがに嫌いになってきた。 人格が変わる病気なんだ!とは、わかっていても割り切れない。。。 90歳を超えても家業をずっと一人で切り盛りしてきたが、 いよいよポカが増えてきて私を頼るようになった。 でも、全てを頭の中に管理してきたアナログ経営だから、 頭が壊れた今、上手く私に引き継げる訳がない