見出し画像

J2 第3節 大分vs藤枝 プレビュー【そろそろ見せたい攻撃の形】

 こんにちは、トリノミカタです。北九州戦は本当に悔しい敗戦となりました。平日のアウェイにも関わらず、筆者も含めたおかしいサポーター(褒め言葉)がたくさん詰めかけ、最高の雰囲気を作り出すことができました。しかし、怪我人も多く、経験値の少ない急造チームだった大分は北九州に力負けしました。北九州戦で感じた課題と今節の見どころを書いていきます。


北九州戦の振り返り

 北九州戦の良かった点は、長沢選手のポストプレーです。高い身長を活かして相手CBに勝ち、攻撃の起点になっていました。縦に早いサッカーをする上でFWのポストプレーは非常に大切でしたし、味方に繋がるシーンが多かったです。しかも、120分プレーしたので体力面でもまだまだできることを示してくれました。長沢選手の高さの質的優位はこれからもトリニータの有効なオプションになりそうです。
 課題となる点は、攻撃の形がないことです。急造チームだから仕方ないと言いたいですが、これまでのリーグ戦の戦いでも明確な攻撃の形は示せていないので非常に心配です。「ボールを持ったらどう攻めるか?」ここの狙いが見えないことがサポーターとして不安なので藤枝戦ではそこを見せてほしいです。


予想フォーメーション


藤枝の特徴と予想フォーメーション

 藤枝は3-4-2-1で、GKも絡んだ後方のビルドアップから相手を剥がしてゴールを狙うのが特徴のチームです。少し前のトリニータをイメージして貰えば分かりやすいです。GKの内山選手は非常に足元の技術があり、去年藤枝から鳥栖に一度引き抜かれ、今季レンタルで藤枝に戻ってきています。
 非常に組織的なチームで、予想以上に全ての選手の技術が高く、J2の中でもビルドアップは一番と言っても過言ではないです。去年は渡邉選手や久保選手が夏に引き抜かれる前はJ2でもプレーオフ争いをしていました。しかし、主力を引き抜かれてから最後の部分の質が落ちてしまい、12位フィニッシュでした。
 今季は札幌から高いポテンシャルを持つ中島大嘉選手がレンタルで加わりました。1トップが矢村選手のときは後方からビルドアップをしてきますが、中島選手が1トップに入った時には高さを生かしてロングボールを使った縦に早いサッカーをしてきます。選手の特徴を活かして柔軟にスタイルを変えてくる面白いチームです。


大分はどう攻撃していくべきか?

 藤枝は前節千葉に0-4で大敗を喫しています。試合を見た印象としては、藤枝が不甲斐ない試合をしたというよりは、藤枝は藤枝らしい戦いをしましたが、それよりも千葉のプレスからのショートカウンターが素晴らしく、質で上回れたという印象でした。千葉はハイプレスで藤枝のビルドアップを中盤で奪うと、高い位置をとった藤枝のWBの背後にロングボールを出し、千葉のサイドの選手のドリブル等の質的優位から決定的なチャンスを多く作り出していました。その際、千葉のボランチやサイドバックの選手がボールホルダーを追い越し、ポケットの位置を狙う動きが非常に効果的でした。
 大分も千葉が藤枝を攻略したように、ハイプレスからボールを奪取した後、ポケットを狙うべきだと思います。そこで、今回は野嶽選手をボランチ起用すると面白いと思います。野嶽選手は今季は右SBとして起用されていますが、昨季はボランチとしても起用されていました。その際、タイミングよく攻撃的なポジションを取ることで多くのチャンスやゴールを作っていました。今回は特に藤枝の中島選手が登場した場合、中島選手がサイドでボールを受けることもあるので、サイドバックもロングボールを中島選手に負けずに跳ね返すことが求められます。それを考えると藤枝戦に関しては右SBに藤原選手を置くと守備が安定すると思います。よって、今回は野嶽選手のボランチ起用が有効ではないかと考えます。


頼むから勝ってくれ

 同じハイプレス型の仙台に引き分け、北九州には負け、ビルドアップ型の横浜FCには引き分けているトリニータ。横浜FCに関しては選手の質の差を考えると引き分けで耐えた印象が強かったです。今回のビルドアップ型で選手の質では大分が上回れるはずの藤枝戦で勝てないと、本当に疑心暗鬼に陥り、悪循環に入ってしまいそうです。怪我人が多く、監督も頭を悩ませていると思いますが、サポーターである私たちはチームを信じて真剣に応援します。選手が一生懸命戦っているのは重々わかっていますが、サポーターに勝利を今度こそ届けてほしいです。
 今回の記事が少しでも「面白い」「参考になった」と思ったら「スキ」ボタンを押していただけると励みになります!みんなで勝利を信じて応援しましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?