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桜田門をくぐって①

(上の記事のつづきです)

皇居の周りは、歴史の舞台が目白押し。
皇居前広場から移動して、桜田門をくぐります。

重要文化財だったんですね。

井伊大老が、登城中、水戸の浪士等によって襲撃された「桜田門外の変」を門は、間近にみていたわけです。

日本が変化していく流れをつくったので「変」、「本能寺の変」と同じ位、時代の流れがかわってしまったわけですね。

水戸藩は、尊皇攘夷の魁となり、 
日本を動かし始めますが、井伊直弼に阻まれます。
更に、徳川四天王の譜代家とはいえ、格下の人物から御三家の藩主を謹慎させられるという不名誉を与えられてしまいます。

藩主がテロ的な行為を命じることは江戸時代とはいえ到底考えられず、水戸藩内で忖度や義憤などが交錯し、脱藩した志士達が、井伊を倒すことになったのでしょう。
当然、井伊が邪魔であった政敵や外国勢力の関与などもあったのかもしれません。

井伊大老に報復することはできましたが、結局水戸の尊皇攘夷思想が主流になることなく、開国への流れは一気に進みます。結果、関ヶ原の恨みを晴らす形で、イギリスの応援する薩長が勝ちました。

あとで三宅坂に向かいますが、坂の上の更に先にイギリス大使館がありますね。

維新後、イギリスの代わりにロシアと戦い、辛くも勝ってロシア革命を結果的にもたらし、世界史を変えた大日本帝国でしたが、超大国への途上のアメリカには勝てる筈もなく、戦争でも、貿易戦争でも、ずっと負け続けています。

もうすこし、桜田門で歴史を味わってみたいですね。

           (つづく)



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