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2023/11/14の日経を読んで

世界のスーパーコンピューターの計算速度を競う最新のランキングで、米国の「フロンティア」が4期連続で首位だった。生成AI(人工知能)の開発競争が激しさを増すなか、上位3位までを米国勢が占めた。理化学研究所と富士通が開発した「富岳」は前回の2位から4位に後退した。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • 専門家の国際会議が米国時間13日、半年ごとに集計するランキングの最新版を公表した。

  • 米オークリッジ国立研究所が運営するフロンティアは1秒間に119京回の計算性能を示し、2022年5月から4期連続で首位を維持した。

  • スパコンは核実験や自然災害、気候などのシミュレーションに使われ、国の安全保障にも影響を及ぼす。

  • 米国は50億ドル(約7500億円)以上を投じて複数台のエクサ級スパコンの開発を進めてきた。

  • 今回上位10位の顔ぶれから外れた中国も多額を投じてスパコン開発を進めている。過去に世界一となった「神威太湖之光」の後継機も開発しているが、米中摩擦の影響などからランキングには申請していない可能性がある。

  • 日本も富岳の後継機開発に向けた基盤技術の研究を進めており、稼働開始は20年代後半以降となる見通し。

日本が世界に誇るスパコンの富岳は計算速度が世界4位であった。そして、首位の米国のフロンティアとは2倍以上の計算速度に差がある。いかに米国が豊富な資金力、そして他国を凌駕する科学技術を備えているかが分かる。中国は米中摩擦により、このランキングには載っていないものの、確実にベスト10以内に入ってくるだろう。米国と中国が世界の科学技術を牛耳るのか。日本は科学技術国家であることを、世界に示したい。

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