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2023/02/08の日経を読んで

三菱重工は7日、国産ジェット旅客機事業から撤退すると発表した。開発子会社を清算する方向である。記事を要約すると共に所感を述べたい。

  • 三菱スペースジェット(MSJ旧MRJ)は1962年のYS-11以来の国産旅客機の悲願であったが実現せず

  • 当初1,500億としていた開発費は最終的に1兆円規模に膨らんだ

  • 今後の事業継続には1,000億の資金が必要になるため撤退を決めた

  • 三菱重工はボーイング向けの航空部品を手掛けるが、完成機の組み立てと部品製造は別物でノウハウ不足が露呈した

  • 型式証明(TC)の取得手続きには難航を極めた

  • MSJの技術者は防衛部門に異動して次期戦闘機の開発に向けて従事する

  • 愛知県に集積する航空機産業への打撃は大きくMSJの撤退で事業を見直す取引先は多い模様

国産のジェット機を作るのはMHIでも無理だった

MRJはいつか完成して、日本の空を飛ぶだろうとずっと期待していた。それから6度の開発延期に多額の開発費を膨らませて、最後は事業撤退という結末に至り、非常に残念である。国産のジェット機はやはり夢がある。日本人だから日本人が作った国産のジェット機に乗りたかったなという気持ちはあるが、MHIは世界に誇る日本の大企業である。次期戦闘機の開発も控えているし、日本を支えている。今後も期待したい。

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