2024/04/07の日経新聞を読んで
日本の学歴社会の最高峰である東京大学。その卒業生の進路は注目の的だ。近年は官僚志望者の激減が話題だが、企業の就職先ランキングにも異変が起きている。学部卒(主に文系)で楽天グループが3年連続1位となり、大学院修了者(主に理系)でも上位に。長年君臨してきた金融などの大企業を押しのけた。今の東大生は楽天に何を求めているのか。本日経記事を要約すると共に所感を述べたい。
毎年夏にまとめる就職先ランキング(学部卒)で、楽天が初めて20位内にランクインしたのは2010年(12位)のことだった。19年以降に常連となり、21年に3メガバンクや5大商社をおさえて首位に立つと、そのまま3連覇を達成した。
「マイナビ・日経2024年卒大学生就職企業人気ランキング」では楽天Gは文系で59位にとどまる。
「公用語が英語なところが一番大きな入社理由」と話すのはエンジニアの男性。「外国人が7〜8割のチームに配属されて、上司には台湾やロシアの人も。
自由な雰囲気で、フレックスタイムや出社日にも寛容。会話は英語。
「4〜5年目で課長職など、管理職になれるタイミングが早い。残業してでも新しいことに挑戦して成長したい」(23卒法人営業)など昇進スピードの速さを理由に挙げる人も少なくない。
激務でもかまわないからスキルを身につけたいという東大生の憧れの的は、外資系コンサルティングファームだ。
コンサルは海外のトップ大学でも人気が高い。
官僚を選ぶ人はますます減っている。「ブラック職場」のイメージが強まるなか、国家公務員総合職試験の東大からの合格者数は、この10年で半分以下になった。
「この道を選べば一生安泰」とは言えない時代に、東大生たちもまた悩みながらベストな答えを出そうと模索している。
学歴社会の最高峰である東京大学の学生の学部卒の文系の就職ランキング1位に楽天が君臨しているのは驚きである。私は楽天ユーザーではあるものの、直近の最終損益が3,000億円の赤字など、経営は苦しい。しかし、楽天は東大生が臨む成長が出来る環境が非常に整っていた。まずは公用語が英語という文化。企業のグローバル化がますます進む現在。翻訳ツールが発達したとはいえ、やはり、直接自分の口から英語が話せるに越したことは無い。次にスピード昇進。楽天は完全実力主義。最近は多くの大手企業でジョブ型へとシフトしているものの、楽天ほど実力主義な国内大手企業は珍しい。バリバリ働いて、早くから上を目指したい東大生には向いている。そして、ITスキル。これは言わなくても分かる。
そういう理由もあって楽天は東大での就職ランキング首位である。確かに自己成長出来そうだ。
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