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シングルマザーが実家から自立するためにしたこと-1

最近お米の種類まで気になりだした小学生の息子とふたりで暮らすシングルマザーのわがぶたです。
今回からは、私が実家から自立するためにしたことをお話させていただきます。
予定としては4部構成になるかと思います。相変わらずの長尺っぷりではございますが、お付き合いいただけますとうれしいです。

(ちなみに今回の画像は息子が描いたうさぎです。幸せの象徴を訊いたところ、こうなりました)


さて、一言で自立といっても、それぞれ目指す環境が異なると思います。

1.ご実家付近で子どもとの生活を始める
2.ご実家と離れたところで子どもとの生活を始める
3.ご実家で暮らしながら援助を断る
4.新しいパートナーとの生活をスタートする
5.子どもはご実家で生活を続けたまま親だけが別で暮らす

ざっと思いつく自立の形は上記の通りですが、きっと他にもたくさんのパターンがあるかと思います。
(ちなみに挙げた1〜5は、実際に私の周りにいるひとり親が実現させた自立の形です。思うところはあるかと思いますが、選択肢として挙げさせていただきました)

私が選んだのは、2になります。
実家で暮らしていた頃も生活費を家におさめ、親に子どもをみてもらうときは保育費とその日かかった実費を渡していたので若干3に近い形ではありましたが、絶対に予定が空いている存在が近くに居るのは心身共に助かりました。

私が実家から自立する決心をしたいきさつは、以下をご参照くださいますとうれしいです。


早速本題に入ります!
まず、私が行った自立計画の順番を紹介させていただきます。
①自立後の生活シュミレーションをする
②引越し費用+生活費×半年分を貯める
③転職先を決める
④家を探す
⑤引越し日を決める
⑥引越し先での行政確認+転校(転園)準備
⑦家具家電を揃える
⑧自立

①、②は実家に戻ったタイミングから進めていました。2年ほどで実家を出る想定で出戻ったので、当初の計画から2年も遅れを取ったことになりますね。(原因は私の怠慢です……)
本格的に自立を決意してから要した期間は、3月頭から7月下旬までの約5ヶ月です。
決意したタイミングもよかったのか、③以降はテンポよく進めることができました。

順を追って、綴らせていただきます。


①自立後の生活シュミレーションをする
個人的には、これが1番重要だと思います。
自立できるかどうかの判断基準にもなり、どの程度の稼ぎが必要なのか転職先を探す際や、どの程度の部屋に住めるのか、すべての軸になるからです。
・子どもと暮らす部屋の予算
・引越し先の平均光熱費
・引越し先の手当やひとり親制度
・生活費(食費と日用品費)
・習い事はさせてあげられる?
自分がどの程度稼げるのか。その稼ぎからどの程度、生活費を捻出できるか。
当然のことですが、このシュミレーションの段階で赤字になるのであれば自立は延期となります。

私個人の感覚として、シュミレーション+月5万程の余裕はあった方がいいと思います。
ご実家付近で子どもと暮らすのであれば、本当に困ったときに支援要請ができると思います。
しかし私のように離れた場所(実家が北陸、自立先が関東)で新生活をスタートさせる場合、自身の体調不良、子どもの体調不良によって給与が満額入らない可能性を否定できません。

実際、私も子どもとの二人暮らしを始めてからがんサバイバーになりました。
手術前の検査費、入院手術費、退院してからの通院費、そして退院後は腕がまともに上がらず外食が続いたので思わぬ食費が発生しました。
また手術前の検査費で月に3万ほどかかり、検査で休んだことによって給与が月2〜3万減りました。合計6万ほどのマイナスが3ヶ月続いた形になります。
更に更に、その後約3週間の入院中は仕事ができないので傷病手当を申請しても収入が6割になりました。
(傷病手当が支給されるのが退院してから3〜4ヶ月後でしたので、かなりの大ダメージでした。今思い出しても泣きそうです)

他にも子どもの通院等があれば、確実に収入は減ります。そういったときのために、毎月5万ほどの余裕をもったシュミレーションをしておいてよかったと思いました。
それでも通院期間は赤字でしたが……健康でいることが1番の節約ですね。

また、私はこのシュミレーションをするときに『最も出費が多い月』で家計表を作りました。
我が家の最も出費が多い月は、4月です。
子どもが進級し、学用品の買い替えが発生する4月で家計表を作成すれば他の月に余裕ができるはず、と考えたからです。


②引越し費用+3ヶ月ほどの生活費を貯める
当時持っていた家具で引越し費用のシュミレーションをしました。
①の生活シュミレーションのときに、既に引越し先は大体決まっているかと思います。候補を2〜3くらいには絞れてる状態でしょうか。
引越し業者のホームページで簡単に試算ができるので、業者ごとの費用をメモしておきましょう。(引越しシーズンには金額があがりますので要注意です)
また一括で見積りを取り寄せると営業電話やメールがたくさん来てしまうので、見積り一括サイトは使わないようにしました。
比較サイトで良さそうな業者を探す→その業者のホームページで試算する を繰り返しました。あとはクチコミを巡回し続け、ひたすら比較です。
安さだけで選ぶと、我が家のように本棚を破壊されて終わるので補償サービスがある業者様をオススメします……。

次に①で計算した月々の生活費×半年分を計算して、貯金の計画を立てます。
ここでの生活費×6ヶ月分は、全額がいざというときの貯金ではありません。
3ヶ月分は、引越し当初にかかる細々した物を揃える資金。残りの3ヶ月分がいざという時に子どもを守るための資金になります。
私はこれとは別に学資保険と子ども貯金をしていました。(どちらも月々の額は小さいですが)

実家で暮らしていたあいだは田舎の事務社員でしたので収入は都内新卒以下でした。
でも子どもと遊ぶ場所が自然しかなかったので無駄遣いのしようがなかったのです。
車必須の地域でメンテナンス代は別に必要でしたが、車検やタイヤ交換など時期がわかっているので出費の計画が立てやすかったのが助かりました。

ですが悔しいことに準備しておいた生活費×3〜4ヶ月分を我が家は上京後2ヶ月ですべて使い切りました。
https://note.com/gifted_orchid483/n/n5fcfd1c3e70d?sub_rt=share_b

欠陥工事さえなければ……と思いますが、準備しておいたから地獄のホテル生活を乗り越えることができたと前向きに捉えることにしています。
(それでも「あの穴さえなければ!きぃ!」と眠れない夜はあります)

いざというときのための貯金は多ければ多いほど心の支えにもなると思います。
時間もお金も余裕がないと、子どもの前でついギスギスしてしまいますよね。
ひとりで家計も生活も支えて進めなければいけない中で余裕を持つことはむずかしいと思います。
本当に毎日お疲れ様です!(ひとり親だけじゃなく、世界のママパパみんなお疲れ様です!)

なかなか計画通りに進まなくて疲れてくじけそうになった日もありましたが、子どもの寝顔をみて、息子とふたりで暮らす生活をイメージしてパワーチャージしていました。
息子は「お母さんと一緒ならどこでもいいよ」と言ってくれていたのですが、やっぱり毎晩勃発する祖父母の諍いに胸を痛めていました。

ご実家で難なく暮らせるのであれば、無理に自立を目指す必要はないのかな、と私は思います。
我が家は、それが難しかったので自立の道を選びました。

だいぶ話が逸れてしまいましたが、自立に1番大切なのは計画だということ、そしてその計画が自立したあとの自分や子どもを助けてくれるよ〜ということをお伝えしたかった今回のお話でした。


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