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部下の自己肯定感を下げていませんか、確認するための3つのポイント

自己肯定感とは、自分自身をありのままに認め、尊重する感覚です。
チームの自己肯定感が高ければ、メンバーは仕事に前向きに取り組むことができ、チーム全体のパフォーマンスも向上します。

自己肯定感が高い人の特徴は、
・自信をもって仕事をしている
・良好な人間関係が築ける
・置かれた状況に柔軟に対応出来る
・逆境に強い
などがあります。

自己肯定感が高いと、自分の良い面も悪い面も受け入れ、自分をありのままに愛することができます。リーダーはメンバーの自己肯定感を高める存在でありたいですよね。

しかし、リーダーの言動や行動によっては、自己肯定感を高めるどころか、逆に、チームの自己肯定感を下げてしまう可能性があるので、注意が必要です。

では、リーダーはどんな時に、メンバーの自己肯定感を下げてしまうのでしょうか。

わたしたちは、失敗する自分、傷つく自分、がっかりする自分、どんな自分でも変わらず受け入れてもらった時、最も自己肯定感が高まります。

逆に、ダメな自分では受け入れられていない、と感じるとき、本来持っている自己肯定感がゆらぎます。そして、それが続くと自己肯定感は下がっていきます。

3つのポイントを見ていきましょう。


1、リーダーがメンバーのミスを厳しく叱責する

「何やってるんだおまえは、まったくダメなやつだ!」
「どうしてこんなことになるんだ、もうやらなくていい!!」
と怒鳴ってしまった場合、
これは、リーダーが感情を爆発させているにすぎません。

リーダーにミスが伝わっている頃には、わたしたちはすでに後悔したり、反省したりしています。それにもかかわらず叱責されてしまったら、「失敗したあなたを受け入れることはできません」というメッセージを送ることになり、叱責されたメンバーの自己肯定感はゆらぎます。

リーダーがメンバーのミスを激しく叱責するという行為は、失敗したあなたを受け入れることはできません、という強烈なメッセージを相手に送っているということを、心に留めておく必要があります。


2、マイクロマネジメントする
マイクロマネジメントは、リーダーがメンバーの行動や仕事ぶりを細かく管理し、過度に干渉することです。マイクロマネジメントは、している側にはその意識はなく、されている側が一方的に不快に感じています。マイクロマネジメントしている側は、その人のためを思ってやっている、という場合がほとんどです。

細かく管理するということは、そもそも、メンバーを信頼していません。
あなたのやり方や判断を信用していませんよ、というメッセージを送り続けています。自分で考えて自分で決めることがあまりできないので、結果的に自分に自信が持てなくなります。


小さなミスを指摘してくることも、マイクロマネジメントの特徴です。
小さなミスまで指摘をしていては、当然、ダメ出しの回数が多くなり、そのままのあなたでは、ダメですよ、というメッセージを小刻みに送り続けていることで、相手の自己肯定感を下げていきます。


3、矛盾した指示を与える
「自分で考えてやれ」と言った後に、「それは違うだろう」と否定する。
「積極的に意見を言いなさい」と言っておきながら、「勝手なことを言うな」と怒鳴る。

これは、相手に矛盾した二つのメッセージを発しています。

相手に矛盾した指示を与えることで、相手を混乱させ、強いストレスを与えるコミュニケーションです。これは、二重拘束(ダブルバインド)と言われるものです。
矛盾したメッセージを受け取った相手は、身動きが取れなくなり、金縛り状態のようになってしまいます。

わたしたちは、ダブルバインドの状況に長期間置かれると、自己肯定感が下がるばかりでなく、精神の不調に陥りやすくなります。

激しく叱責する、マイクロマネジメント、二重拘束、
の3つのポイント、もしも心あたりがある場合、リーダーが部下の自己肯定感を下げないためには、以下のことに気を付けることが大切です。

・ ミスを指摘するときは、叱責ではなくフィードバックにする
ミスを指摘するときは、叱責ではなく、メンバーがなぜミスをしてしまったのかを理解し、改善するためのアドバイスをするようにしましょう。

・ メンバーの自主性を尊重する
メンバーの自主性を尊重し、自分で考えて行動できるようにサポートすることが大切です。

・ メンバーの意見を尊重する
メンバーの意見を尊重し、意見を述べやすい環境を整えることも重要です。


リーダーの行動は、チームの自己肯定感に大きな影響を与えます。
チームの自己肯定感を下げないために、日々の言動に注意したいですね。




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