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灘中の学校説明会で語られたこと

息子は2022年2月に中学受験を終えました。

灘を受験したわけではありませんでしたが、息子が通っていたSAPIXが主催した説明会の中で、日本一の難関中学とされる学校の説明会の模様を、参考までにご紹介したいと思います。

海保雅一先生はこの日の説明会でまず、学力の定義について言及。

昨今話題になることの多い「非認知能力」がいかに重要であるかを説明。

(非認知能力:意欲、協調性、粘り強さ、自制心など数値化できない能力のこと)

非認知能力を伸ばすには、根気よくトレーニングを続ける習い事や部活動のほか、想像力を身につける読書が効果的としたうえで、最も強力な方法は、非認知能力の高い集団に入ること。

灘校には非認知能力を伸ばす環境が整っていると説明。

土台になるのは、自主性や主体性が求められる校風。

灘では、校則や制服はなく、生徒は『灘校生らしい振る舞い』を自分で考える。

行動指針となるのが、創立時に柔道家の嘉納治五郎先生が定めた『精力善用』『自他共栄』という校是。

具体例として挙げたのが部活動。

運動部・文化部を合わせて40以上あり、中学生は8割以上が参加。

生徒会活動も非常に盛んで、多くの生徒が参加。

選挙で選ばれる中央委員のほか、文化祭は文化委員会が、体育祭は体育委員会が企画から運営まで担うなど、学年の枠を超えて活動。

学習面・生活面の大きな特徴の一つが〝担任持ち上がり制〟。

各教科の教員7~8人がチームをつくり、持ち上がりで学年全体を担当。

毎年クラス替えがあり、クラス担任も代わるが、高校からの生徒が入学した後も担任団による1学年4クラス体制は維持。

非認知能力のなかでも特に大切なGRIT(やり抜く力)の高い集団でもあり、そのなかに身を置くことでGRITも育つ学校である、と。
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以前、当ブログで、「非認知能力」や「GRIT」について何回か話題にしてきました。

ともに中学受験で培われるものであり、中高一貫校に進学することで独自の非認知能力を伸ばすことができ、その結果、高い学歴を得ることや社会に出てから仕事で成功する確率が高くなるのではないか、といった仮説も書きました。

私が考えていたことや思っていたことと同じようなことを灘の先生が説明会で言っていたので、やっぱりそうなのか、と思いました。


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