本を読まないとこうなるのか。

私は生涯、全然本を読んでこなかった。

小学校低学年の頃は学校の図書室で図鑑ばかり読んでいた。文だけの本は全く読まなかった。
高学年になってやっと文章を読み始めたが、その時興味のあった事柄の本を数冊程度しか読んでいなかった。

中学校の頃は中1の時に読んだ「掟上今日子の備忘録」以外、記憶に残っている本はなく、おそらくそれ以来中学生の自分は何も読んでいなかったのだと思う。

高校に入ってからは好きな芸能人のエッセイを読み始めたけど、これも興味を持ったから読んだわけであって、本を読むという行為は嫌いだった。

大学に入って、評論的な文章は読むようになったが物語は全く読んでこなかった。

色んな本を積極的に読んでこなかったのである。

本を読んでいないとどうなるのか。私は中学校に入ってから国語が大の苦手になってしまった。案の定ではあるが、文章を読み取る能力が他人に比べてかなり劣っていたのである。

中学校の頃は模試の偏差値が国語だけ50を切ったし、何なら40も切ったことがある。

高校に入ると、国語の勉強を長期間本格的に行っていたため、文章を読む能力は向上したものの、もともと文章を読んでこなかったせいもあり、共通テストは目標点に全く届いていなかった。

大学生になると教科書などを読むのに苦労したが、授業のレジュメを読んでいたためなんとかついていけた。

文章を読む力は本を普段から読んでいないとついてこないんだなあと改めて実感した。

さらに、先日、中学校時代に読んだ「掟上今日子の備忘録」以来にとある小説を買い、読んでいた時に気が付いたことがある。

「あれ、物語の話の内容が自然と入ってこない…」

中学校以来の小説を読むのに苦戦してしまったのである。

小説を読んでこないと、時系列の把握が遅れてしまったり、そもそも動作主は誰なのかが全然理解できなかったりすることがわかった。

これは普段のコミュニケーションでも使用されている能力だと思う。
だから自分は他人の話を理解するのに時間がかかるのかあ。


「本を読まないとだめだぞ」「本を読めよ」と昔から嫌になるほど教員から聞かされたけど、こういうことになるから仰っていたのかと感じた。

本読んどきゃあよかったなあ…





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