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桜を愛でながら日本人気質を思う

一見、物静かな日本人。

桜満開の季節。1年じっとこの日を待ち、
パッと咲き華やかに散る。

日本といえば、桜なのだろう。
この季節、ココロが狂うのだ。
もやっと心の中に沈澱していたものが
ムクムクと頭をもたげ、人を狂わせる。
ニュースではそんな行動の人々を報道する。

日本人は静かな気質と思われがちだが、
縄文時代の出土品の華々しい形状を見ると
日本人の芯の部分を形作っているとかんじる。

絵画でも画面を色で埋め尽くす西洋絵画とは違い、
日本絵画には空間(間=ま)が存在する。
その空間に景色を感じる。
だが色はとても刺激的。金を惜しげもなく使う。
着物は華やか模様と織る芸術。
静寂でありながら、動を写す。

そんな魂が日本人一人一人の中に流れている。
最近では全世界公開のアニメや音楽で
人々を釘付けにする。

海外の人が理解しにくい、オノマトペ。
ドキドキ、ワクワク、ジワジワ、ズキズキ、
しんしんと雪が降る。など。
漢字、ひらがな、カタカナを操る日本人。
海外の人からすると宇宙人と言われている。
先祖は中国や韓国と言われるが、
明らかに気質が違う。
日本列島に移動しただけでこうも変わるのだろうか。

純粋な日本人は絶滅の危機である。
そんなことを思いながら、桜を愛でる。


香坂 秋

川の中に浮かぶ石を点々と渡るセキレイ

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