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さがしもの探偵の愛

私はよくモノを探す。人生の活動時間の5分の1くらいは探し物をしているような気がする。
これは、自分が失くしたモノを探す時間というより、子どもや夫が家の中でモノを探すも、見つからないため彼らの捜索願を受けて探している時間なのだ。

さて、捜索願が出される物品ランキング上位3つを挙げてみよう。
1位 夫のメガネ
2位 学用品
3位 サッカーグッズ

1位の夫のメガネは大抵ベッドの枕元や枕の下、洗面台にある。
帰宅が遅い日は眠い中で活動しているので風呂場やソファの下に埋もれていることが多い。

2位の学用品は範囲が広いのでかなり難易度が高い。
普段使う消しゴムや教科書などはすぐに見つかるが、
学校から持ってくるように言われた普段使わないもの(彫刻刀や粘土セットなど)は見つかるまでに時間がかかる。
しかも、子どもたちは持って行く日の朝という直前に捜索願を出してくるためスピードも試されるのだ。
探すときはそれぞれの子どもの性格や行動範囲を思い出し、頭を巡らす。

3位サッカーグッズ。
これもまたサッカーに行く直前にソックスや脛あてを探している。
床に転がったまま放置しているか、脛あては外に干したままになっているので見つかる確率も高い。

このように日々探し物をしているのだが、
ポイントは
「行動を振り返ってみること」
「依頼人の行動を予測してみること」
これに尽きる。

ただ、彼らに「どのように行動していたか?」「最後に使ったのはいつか?」を聞くのだが覚えていないことが多い。
依頼してくる割にはにヒントとなる情報は少ないのだ。
つまり、探し物が見つかるということは
私の家族に対する観察力の賜物と言えよう。


私は、依頼人たちに言いたい。

探し物が見つかることを当たり前だと思わないで欲しい。

これは、常にあなたたちを見ているという「愛情」があるこそ
なせる業なのだぞ。








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