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『Z世代が持つ“系統とネットショッピングのこだわり”』


○はじめ

現在、ネットショッピングの使用率は年々増加しています!

出典:ネットショッピングの利用者が増加 : 東海大学新聞WEB版 

ネットショッピングの利用者が増加している理由として、「欲しいものがすぐに探せる」「店舗に行かずにすむ」「品ぞろえが豊富」の3つが上位に挙げられました。

学業やアルバイトなどで多忙な中、どこでも好きなタイミングで必要なものを購入できる利便性が好評のようです。

○コロナ禍でのネットショッピング利用について

出典:コロナ禍でネットショッピング利用が増えた人は48%。食品をネットで購入する上で最も重視するポイントは「安価であること」 | ネットショップ担当者フォーラム

また、ネットショッピングの利用率が高まった要因として、コロナの影響が挙げられます。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くの人が外出を自粛、店舗側が時短営業や営業自粛をしたことで、ネットショッピングの利用率が増えていきました。

それでは、インターネットを日常的に利用しているZ世代に着目していきます。

○ネットショッピングを利用するZ世代に着目

・Z世代がネットショッピングで買うカテゴリー

出典:Marketing Design X Lab.

1位:ファッション    33人
2位:日用品       24人
3位:書籍        16人
4位:その他       11人
5位:家電        9人
6位:家具・食品     5人


こちらのアンケートのように、Z世代にとって“ファッション”カテゴリーでのネットショッピングの利用は主流であり、多くのZ世代の購入手段であることが分かります。
流行に敏感で、「自分らしさ」「個性」を重視するZ世代にとって、ファッション類の購入は重要な自己表現方法である為、時間や情報量をかけた選択にこだわる人は多いのではないでしょう。

・Z世代がよく利用するサイトランキング!

出典:Marketing Design X Lab.

1位:Amazon       33名
2位:楽天         22名
3位:ZOZOTOWN     20名
4位:Qoo10        12名
5位:SHEIN        11名
6位:ヤフーショッピング   3名

 Z世代がよく利用するサイトを聞いたアンケートから、特に女性が利用するサイトの一つに「ZOZOTOWN」があるように、ネットショッピングではファッション類の買い物で多く利用されています。

○ペルソナインタビュー

 私たちはそんなファッション系のネットショッピングをよく利用する女子大生
注目しました。

 今回、私たちは
「よくネットショッピングを使用する22歳の女子大学生・Nさん」
にインタビューを行いました。
 その中で特に特徴的だったネットショッピングの悩み、またそのエピソードをご紹介します。

 Nさんは、ネットショッピングの中でもよく衣服を購入します。
しかし、自分に合った服や欲しい服が分からからなくなっていき、購入まで至らないことが多いそうです。以前はすんなりと購入していたものでも、
「これは自分に合っているのだろうか?」
「もっといい服があるのではないか?」
「妥協して買うのは辞めよう」
と躊躇することが多くなったそうです。

理由として、自分の好みの系統が変わったことが挙げられました。
以前は直感で、安いものばかりを購入しており、
いわゆる「THE 王道」が好きでした。

しかし、最近は「人と少し違うもの」「変わったデザイン」に目がいくそうです。

そのため、珍しい服を求めて、古着屋のセカンドストリートへ行き、服を購入することもあるようです。

 また季節で着たい服の系統が変わることも要因の1つだと、ペルソナは感じていました。

 ペルソナは、日々のファッションに関する選択において、何を選ぶべきか戸惑うことが多くあります。
「自分に似合う服がいまいち分からない」
「自分の好みに合った服がない」
といった不満を持っていることがインタビューからわかりました。

これらの悩みから、ペルソナはトレンドや流行などには左右されずに自身のファッションに対する独自の価値観と好みを大切にするこだわりを持っていることが分かります。

 さらに、ペルソナは「服を欲しいと思っても、オンラインショッピングだとうまく探すことができない」と話しており、検索しても思うような結果が出てこないといった、“ネットショッピングで思い通りのアイテムを探し出せない”という問題に直面しています。


これらの状況から、ペルソナは
「自分自身にぴったりの服の雰囲気やスタイルを選んで欲しい」
という願望を抱いているのではないかと考えました。

○商品・サービスの提案

このようなZ世代の傾向や、ペルソナであるNさんの悩みから3つのサービスを考えました。

1. メニーコーディネーター

これは、“気になっている服のコーディネートを沢山考えてくれる”というサービスです。
通常、衣服を販売しているネットショッピングの写真は、1枚の服に対して1パターンの組み合わせになっていることが多いです。

しかし!!
このサービスは何パターンも組み合わせを提案してくれるため、着回しに悩むという問題を解決することができます。

また、ユーザーの持っている服を登録することで、その服に関する提案があるため、新たな着回しに出会うことができます。
自分の持っている服で活用できるのが大の強みで、実際にイメージをすることができるためファッションの幅も広がります。

 【アイデアに対するペルソナからのコメント】
自分の持っている服を登録したり、よくサイトで閲覧している商品から着回しを考えてくれたりする機能は、毎朝悩むことや毎回同じ着回しで飽きてしまうという問題も解決できて嬉しいポイントです。

【メニーコーディネーターに対するZ世代の共感度】
20代の男女に「この商品が実際にあれば欲しいですか?」というアンケートをとると、多くの方が欲しいと答えました。

出典:Marketing Design X Lab.

実際に、
「普段購入時に、何に合わせると良いのか悩むことが多いため、イメージを多く出してくれるのはありがたい」
「着回しできる服かどうか判断できる」
「どんな服に似合うのかイメージしにくい時もあるのでほしい」

などの意見が寄せられました。

2. ドンピシャAIまとめ機能

これは、“ドンピシャに好みのアイテムだけのまとめを提案してくれる”AI機能サービスです。

ユーザーが”自分の好み”と判断してほしい商品を意識的に選択し、『ドンピシャボタン』で記録していきます。
その記録をもとに、ユーザーが本当に気に入るであろう商品のまとめ欄を、AIが提案してくれる仕組みとなっております。

ブランドに縛られない多様なアイテムを提示してくれる点・確実にドンピシャなアイテムを見つけ出せる点がメリットです。


 【アイデアに対するペルソナからのコメント】
現在、たくさんの洋服を取り扱っているECサイトなどは多くあります。
しかし、取り扱いブランドの限界があり、好みの商品を探したくても見つけ出すことができません。そのため、この機能があれば、ECサイト内だけでなく、色々なサイトからとってきてくれるので、まさに求めていたドンピシャの商品に出会えるかもしれないと思いました。

【ドンピシャAIまとめ機能に対するZ世代の共感度】
20代の男女に「この商品が実際にあれば欲しいですか?」というアンケートをとったところ、多くの方が欲しいと答えました。

出典:Marketing Design X Lab.

実際に、
「知らなかったブランドにも出会えそう」「自分の好みを確かめられそうで面白そう」「精度が上がればドンピシャな製品にすぐありつけるから有難い」

などの意見が寄せられました。

3. 脳内丸み援助ショッピング

これは、ユーザーの理想のアイテムを脳内に思い浮かべ、それをイメージ化するサービスです。

頭でイメージしている(ユーザーが望んでいるデザインの)商品をそのまま携帯に映し出し、そのイメージを元に類似商品を検索してくれるため、より理想に近い欲しいと思っている商品を見つけることができるます。

ユーザーの細かいこだわり一つ一つを丁寧にイメージに起こしてくれるため、理想の商品を効率的に探すことができます。

【アイデアに対するペルソナからのコメント】
可愛いけれど、どこか残念で「もっとここがこんな形であれば即決するのにな」と思うことがよくあります。
自身のイメージからネットで探すことができれば、さまざまなECサイトで商品を探し続ける手間が省けるのでとても良いと感じました。


【脳内丸み援助ショッピングに対するZ世代の共感度】
20代の男女に「この商品が実際にあれば欲しいですか?」というアンケートをとると、多くの方が欲しいと答えました。

出典:Marketing Design X Lab.

実際に、
「イメージが探しても見つからないときのモヤモヤがなくなる」
「近未来的でかっこいい」
「文字に打って調べても思い通りのものが出てこないから」

などの意見が寄せられました。

○最後に

いかがでしたでしょうか?

ファッションの系統にこだわるZ世代ならではの特徴が伝わりましたでしょうか。

Z世代がファッションのネットショッピングにおいて重要視している思考や、実際の女子大生から伺えるリアルな悩みなど、ご精読により得られるものがありましたら幸いです!

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