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ブッダ・心のことば ウダーナ第1章1 わかりやすい版  

1 菩提の章
1.1  第一の菩提の経(1) 

  頑張って修行するひとに
  ものごとが見えてくる
  ものごとには、もとがあると
  知ってしまえば真理への疑いが消える
 
 
 あるとき、お釈迦様はウルヴェーラーに住んでいた。
ネーランジャラー川の岸辺にある菩提樹の根元で悟ってすぐのころ、七日間、瞑想姿で坐っていた  
 悟った、お釈迦様は七日過ぎに、瞑想から覚めて、夜の初めのあいだ、ものごとが縁によって生じる、ことわりを順に確かめられました。
 
これがあるからあれがある、これが生ずるからあれが生ずる。
 
 無明を縁として、行が生ずる。行を縁として、識が生ずる。識を縁として、名色が生ずる。名色を縁として、六処が生ずる。六処を縁として、触が生ずる。接触を縁として、受が生ずる。感受を縁として、渇愛が生ずる。渇愛を縁として、執着が生ずる。
執着を縁として、有が生ずる。有を縁として、生が生ずる。生を縁として、老死愁悲苦憂悩が生ずる。
このように、一切の苦の集まりが、起こる
お釈迦様は、このことを知って、ウダーナを唱えました
 
     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

解 説
  原因があるから、結果がある。という真理を説いています。
このことを知ってしまえば疑いが消えると、お釈迦様がつぶやいています、
疑いとは通常の、疑いではなく「自分が知らない」ということで、ことわりを知らないと思う潜在的な疑い・不安感を言います。


ウダーナとは

 ウダーナはパーリ経典・クッダカ・ニカーヤ(小部)に収録されている経典です。
 太字の詩文については、お釈迦様のことばのままを、もっとも伝えている経典と言われています、誰に教えるためでなく、お釈迦様が『心のまま』に口にしたことばを集めた経典です。
 詩文に続き後の人々が、いつ、どこでや編集当時の教えを付け加えたエピソードなどが散文で記されています。


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