投げ会をしたよ

どうも半額(@HANGAKUnnbe)です。
最近、ボカロを聴きたい欲が限界突破してしまい特に○○フォロワー達成!とかでもなく投げ会を開催してしまいました。

応募した曲の条件はこんな感じですね

①三拍子のウッドベースor三拍子のアコーディオンがいる曲
②ウッドベースが強いvocajazz
③渋谷系(アキシブ系だと尚嬉しい)
④飛び道具とか小物多めorピアノが綺麗なロック
⑤カバー先が10万再生以下の合成音声カバー(原曲はボ、非ボ問わず)
⑥カバー先が10万再生以下のRemix(原曲はボ、非ボ問わず)
⑦10万再生以下の最強ピアノがいる曲
⑧星界の低音が聴ける曲
⑨ひたすらに楽しい曲
⑩半額に聴かせたい曲

こう、なんというか自分しか得しないような条件ですね…
あと、インストとかの非ボカロの曲もOKにしてました。(結局ボカロしか投げられなかったんですが…)
結果、10人の方に合計59曲投げていただきました!
投げていただいた方はありがとうございました!

さっそく刺さった曲を紹介していきましょう。


人生は夢だらけ/霧島(Cumberさん推薦)

一曲目からカバー曲になります。私は100選にカバー・remixが9曲もいるほど10万再生以下のカバー・remixを投げ会の条件の一つに入れました。そんな中でも一際輝いて見えた一曲です。
原曲は椎名林檎の曲なんですが、私も例に漏れず彼女の曲が大好きなんですよね。100選にも東京事変の『女の子は誰でも』のゲキヤクカバーがいます(是非ともそっちも聴いてみてね!)。そしてこの『人生は夢だらけ』ももちろん聴いたことがあったのですが、椎名林檎の曲は彼女自身の特徴的で誰にも真似できないような声も含めて完成形になっているので、そこもカバーする際はボーカルが補う必要があるのでかなり難易度が高いです。しかし、このカバーはそんなハードルを大きく超えてきました。霧島さんが非常に得意とする逆音セシルの声はこのカバーで原曲の妖艶で大人っぽい雰囲気を前面に押し出しも、逆音セシル特有の少し透明感のある声をうまく活かされていました。巻き舌っぽい声だったり掠れ気味な声だったりも細部に当てはめられているのですが、調声に詳しくない私ではその全てを言葉にすることができません…
調声一つで原曲とはまた違った雰囲気を出せるということで是非原曲と併せて聴いていただきたいです。



辺境のエオリア/Coslo(Ha.Ruさん推薦)

ウッドベースの強い曲として投げていただきました。ウッドベースは私の好きな楽器No.2になります(一位はピアノ)。重厚感のある音色がたまらないんですよね。ピアノとウッドベース、そしてドラムというvocajazzでは王道の楽器で奏でられるのですが、その三つの楽器が見せる顔は非常に彩色豊かで次々と打ち出される展開に惚れること間違いなしです。
個人的にこの曲がうまくまとめられている理由としては水音ラルというボーカルとドラムにあると思っていて、ボーカルのメロディラインが激しく動いていないおかげでピアノの激しい動きが曲の一部として受け入れられるしドラムの音が軽めであるおかげで曲全体が重くなっていないです。他のvocajazzとは一線を画していると言ってもいい作品です。



心做し/orchid(えあさん推薦)

ナースロボタイプTという音源の儚く切なげでも感情を叫ぶような声にぴったりな曲選択です。心做しという曲は男性ボーカルでも女性ボーカルでも成立する曲ですが、ある意味ナースロボタイプTはこの曲の女性ボーカルの一つの答えと言えるかもしれません。原曲はGUMIの雰囲気と曲の雰囲気があんまり合ってなくて個人的にあまり好みではなかったのですが、このカバーはすごい刺さりました。
特に聴いていただきたいのはラスサビ前のナースロボタイプTの声です。触れたら消えてしまいそうな掠れ声も使われた儚い声ながらもどこか力強さを感じる、そんな声に仕上がっています。この声が次の展開への昂りを引き立てているおかげでラスサビは涙腺を強く刺激するものになっています。是非とも最後まで聴いていただきたい一曲です。



携帯恋話/ルカ拓也(うりさん推薦)

私、星界とかいうボーカル大好きなんですよね。どんな歌わせ方もできるんですよこのボーカル。最近は好きなボーカルのTop3ぐらいには入るんじゃないかと思ってます(一位は不動の音街)。これを聴けば全て分かります

星界愛が強すぎて曲の紹介中に他の曲を紹介してしまいました。携帯恋話の話に戻りましょう。この曲の星界は幼さを持ちつつも悲しさと諦念のようなものを持った声をしています。携帯電話でしか話すことのできない別れる寸前の歌詞とぴったり合っています。というか気づいたのですが失恋ソング好きかもしれません。そんな失恋の雰囲気を纏った星界の声を是非とも聴いてください。



消えたのは空が青いから /Tezu(Cumberさん推薦)

ピアノが綺麗なロックということで投げていただきました。あんまり言ってないんですが、実は爽やか系ロックが結構好きで青春の甘酸っぱさを感じるものも夏の空の青さを感じるものもいいんですよね。やはりロックは疾走感が出しやすいのでそういう表現にはぴったりです。
この曲の詩的で少し悲しげな雰囲気を纏った歌詞にもピアノロックという曲調はぴったりです。爽やかさを象徴するようなギターと鮮やかで綺麗なピアノは夏の暑いけれど夜は涼しい、賑やかだけれど夕暮れごろには寂しいといった対比を描いています。そして、ビョンビョン鳴ってるベースはONEの少年のような調声を支えてあげるような安定感があります。ピアノが映し出す空の青さを是非とも皆さんの耳でも感じてみてください。



なないろの朝/Wato(うりさん推薦)

Watoさんのピアノが非常に鮮やかな一曲、なないろの朝のjazzyなアレンジです。原曲が変拍子コンピの曲ということで相当難しい拍子なんですが、そこが上手くjazzyにアレンジされていますね。
にしても海外PのFukaseはみんないい声してますね。Fukaseのvocajazzというのはあんまり見ないのですが、雰囲気にピッタリとあった自然な調声で耳が心地いいですね。原曲はピアノミクのタグが付けられていることからも分かる通りピアノが前面に押し出されているのですが、その綺麗なピアノはそのままにフルートの伸びやかな音色を追加されていてvocajazzの雰囲気を保ちつつも朝の日光が窓から入ってくるような気持ちよさを上手く作り上げています。特に一サビ後とラスサビ前の間奏は清々しさが耳を通り抜けていきます。



どんな言葉なら届きますか? /田中公平(ぷれいやあさん推薦)

作曲はポケモンやONE PIECEなどの曲を手掛ける田中公平、作詞はごちうさやラブライブに楽曲提供をしている畑亜貴(ころころここたまは今も頭に残れて離れません)、調声は『夜の女王のアリア』や『月のワルツ』などで度々神調教タグをつけられるみろんPと錚々たるメンツが手がけた桜乃そらのデモ曲です(絶対2万再生なのおかしいって)。
ミュージカル映画の序盤で物語の展開を紡いでいくような曲の雰囲気を持った曲を男役のクールと女役のナチュラルを非常に巧妙に使い分けた桜乃そらが歌い上げます。つまり、この曲はディズニーでありながら宝塚なのです。ボカロもここまで来たのかという感じです(5年前の曲だけど)。ストリングスを使った展開が非常に鮮やかで飽きを全く感じさせることのない構成になっています。そして、度々差し色のように入る楽器一つ一つがほんとに素晴らしくて…特に2:06〜の少しのギターのサウンドはこれからの冒険へのワクワク感や勇気を感じさせるものでこんな細かいところでも感情をひしひしと感じます。是非とも細かいところまで気を配って聴いていただきたいです。


ということで、思ったより多くの刺さる曲に恵まれたので今回の投げ会は大成功だったと言えるでしょう。反省としてはさすがに条件がピンポイントなものが多くそこがあんまり集まんなかったことですかね。また時間があれば投げ会を開催するかもしれません。
それでは〜


(いま見返したら紹介した曲の推薦者の大半が瓜だな…)

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