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房総武田氏の足跡

アルファポリス掲載「信長伝」。
これまで大勢の方に、好評を賜った。感無量である。
この真理谷城は、主人公・武田信長が好立地を見抜き拠点としたひとつである。庁南城と真理谷城に信長の家系は割れて、その城(土地)を姓にしたふたつの武田氏になる。
扱い的に宗家となるのが庁南であるが、勢力を拡大したのが真理谷といえばいいだろうか。

武田信長は嫡男・信高を庁南城に留めて、自ら孫の信興と真理谷城に入ったとされる。こうなると、どれが宗家城になるかは分からない。ただし二氏は共存ではなく、時として対立する場合もあったから、分裂という表現しか思い浮かばぬ。

系統的には、こういう流れだ。

(武田信長)・真理谷信興①~真理谷信勝②~真理谷信保(寿里庵恕鑑)③
~真理谷信隆④~真理谷信応⑤ 以後、真理谷城を失う

土の城ファンには堪らない土塁や堀切などの遺構が満載
パノラマで撮影した本丸
いまはキャンプ場となっている

戦国キャンプ真理谷城の宴なるイベントやったら、面白そうだな。
単なる酒宴になるだけと思うけど。

房総武田家の夢の跡。
こののち上総国は、里見義堯と北条氏康の係争地となり、在地勢力はいずれかに与しなければいけない戦国模様となる。こういう流れは、従来難しいと敬遠されてきたが、「享徳の乱」というキーワードから展開されて多面的に理解を得られる時代に変わりつつある。
ぜひ、里見義堯の大河ドラマで血潮の通う映像にして欲しいと願う。

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