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「けれん味」は褒め言葉か?

「ケレン味」という言葉は漢字で「外連味」と書く。
水芸や早替わりなど、見た目本位の芸についていう演劇関連の用語です。

「ケレン味」という言葉は、
よい意味にも悪い意味にも使われますが、
ご存じでしたか?

よい意味:①目新しい
     ②斬新な
     といった感じの時に使われる。
悪い意味:①誠実ではない
     ②邪道な
     という場合に使われることが多い。
心外な方も多いんじゃないかな?

ビジネスで使う機会はあるのでしょうか。
あまり聞かないし、相手の誤解を招きそう。「ケレン味」というよりも「斬新さ」と明言した方が誤解を招かないし、そもそも直球で伝わる。

「ケレン味」=「外連味」。
そもそも外連という漢字自体が、当て字みたいです。
「外連」=「正当ではない」「邪道である」ということ。
いい言葉じゃない。
しかし、演劇用語として
「芸の本道から外れた」
「見た目本位の奇抜さをねらった演出」
という都合の良いイメージへと転換された。

芸術や文学やアニメなどの作品に対しても、「ケレン味」という言葉が使われる。夢酔作品はそう評されることも多々ある。
うまい具合に誇張されたり、粋な演出を試みいる作品。そういう意味合いで、褒めて頂いたのだと受け止めています。ホントは悪い意味で評されていたとしても、ポジティブに。
「夢酔作品は邪道な文法」
そういうときには、ハッキリと窘めて下さい。でないと、自分に都合のいい解釈をしちゃいますので。ハイ。