【詩】その過ち

その過ちを悔やむ
灰色の世界を彷徨う亡霊
黒い雨は
亡霊を海の底へと誘う

その惑星は
自転し公転し
宇宙の物理法則の中
ただ
ゴミみたいな存在として
廻っていた

強い風が絶望の地に吹いた
灰色の砂を巻き上げ
ドス黒い海の深底に沈ませた
積み重なる砂塵は
地獄の地層を形成し
彷徨う亡霊を裁く

天国なんて無い



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