静かな音楽番組
NHKで「星野源のおんがくこうろん シーズン2」が始まった。
シーズン1で印象に残ったのは、ガーシュウィンだった。
「Rapsody In Blue」はどこかで聞いたことがある曲だと思ったら、のだめカンタービレで流れていたことを思い出した。懐かしい。
ガーシュウィンはラヴェルに弟子入りをしようとしたところ、「キミは既に一流のガーシュウィンなのだから、いまさら二流のラヴェルになる必要はありませんよ」と弟子入りを断られたそうだ。
そんな素敵なエピソードを紹介してくれるのは有り難い。
シーズン2はレイ・ハラカミからスタートした。
レイ・ハラカミ独特の浮遊感のある音楽はアマチュアが使用するような機材で作られていたそうだ。その機材はハチプロというそうだ。
「体を超えて機械に神経が伸びて繋がっていく感覚がある」そうだ。
その領域にたどり着いた時にはどんな気持ちになるのだろう。
久しぶりに見て思うのは、この番組は変だということだ。
なんか変。
何が変なんだろう?
あれ?
盛り上がってない。
側から見るとスタジオが全然盛り上がってないぞ。
でも、楽しそうだ。
そんな風に思うのは、出演者が音楽を真摯に言語化しているからかもしれない。
この音楽がなぜ好きなのか?
音楽がどう成り立っているのか?
音楽家がどのような人生を歩んできたのか?
そんな根本的な部分を静かに言葉を選んで言語化している。
それが、他の音楽番組と違うところかもしれない。
「星野源のおんがくこうろん」は静かで真摯な音楽番組だ。
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