詩:生

他人の描いた詩で生きていることを実感したくはない

ハンドメイドライフを紡ぐ
締めはダージリンのアフターテイスト

昨日は地底人の似顔絵を描いて、地球人の友達を捨てた 
今日は金色の絵の具で壁を塗って、掠れたインクで書いた履歴書を捨てた
明日は丘の上に家を建てて、ハンドルのない車を捨てる

自己認識が歪んでいることを誰もが知っていても
それが存在を証明することにはなり得ない
不十分な素質で卵から生まれたとしても
夢の世界の住人の膣から生まれたとしても
現実味のない斧で叩き割られたとしても
濡れた体をタオルで拭きながら
ここで生きていると叫びたい

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