詩:自分蹴り

自分蹴り

人工衛星がついてまわる
見られている
ずっとずっと見られている

目には目を

目には目に

目が目に

地上に落っこちると
大きな穴をあけた

穴が大きくなっていくほど
内面世界は広がっていく

もっと物語を紡げるようになって
どんどん大きくなって最後は爆発する

そしたら死のう

自分の世界で自殺しよう

本当に殺すんだ

被害者はおれ
加害者はわたし
目撃者はぼく
みんな自分

死を救済だとは思わない
みんな死を望んでいるんじゃなくて
生きたくないだけ

地面に転がった死体を
消しゴムで消すように
なくなりたいだけ

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