見出し画像

社会人をしながら、通信教育で診療情報管理士の試験に受かった勉強法について

 雲ひとつない晴れた日だった。
 病院事務として働く私は、バタバタと午前中の仕事を終わらせた。お昼休みに入ったところで、大切なことを思い出す。

「今日、管理士の合格発表の日じゃん!」

 どうせ受かりっこないと思いながらも、届いたメールを読み、手が震える。

「えーーっ!?」

 2023.3.22
 診療情報管理士認定試験に合格!

 
 ……と、前振りは置いといて。

 私は、試験直前の12月、1月ともに激務でした。激務すぎてメンタルを病み、精神的にも勉強ができる環境ではありませんでした。
 配偶者(診療情報管理士)には「受からんでも死にはせんから」と慰められる日々。
 そんな日々でも、徐々にメンタルが戻ってきました。
 そしたらもう、あとは勉強をするだけです。

【オススメの勉強法】

①医療の資格(サイト)で模擬試験パックを買い(→https://iryonoshikaku.com)、ひたすら解く。

 早速回し者のようなことを言いますが、本当にこれは買ってて良かったと試験中に思いました。まさに「進〇ゼミで見たやつだ!」を体感できます。
 恐らく、点数配分も同じなのではないでしょうか? 試験前は、これだけをひたすら解いてました。点数もずっと6割前後でギリギリだなぁと思いつつもこなしてましたが、試験中に(まんまじゃん!?)となるのは予想外でした。
 これ、本当に買って損はないです。

 あと、本来は解いた模擬試験を送り返したり?して、苦手な分野を分析してくれるみたいな特典もあった気がしますが、本当に直前すぎて何もしてません。
 デメリットは、めっちゃ価格が高い。高すぎや。

 あと、単刀直入に言いますが、一問一答は必要ないです。なぜなら1回も使ってないし、試験自体が複数の選択肢から選ぶため、意味がないと判断しました。
 ね、回し者はこんなこと言わないでしょ? 信じてー!

②日本病院会が販売している基礎と専門の練習問題集を買い、ひたすら解いていく

 せっかく晴れた回し者の疑いを、また向けられた気がする…。
 
 この問題集、オンラインで解く問題と全く同じです。ぶっちゃけ、オンライン上の問題と回答をコピペしようかと思って、試みたりもしたんですけど、あれ、ダメなんですよ。
 なんか、解きづらい…。
 
 悩んでいると、こんな素敵な問題集が売られているではないですか! 聞けば、人気なんだとか。
 昔は紙テキストだったらしいのですが、オンラインになってから廃止したものの、需要があることに気づき、更にお金を取ろうとする…あ、言いすぎました。まぁ、買って損はないです。
 これを1周だけしました。
 “ テキストは”、です。
 オンラインは、2周やりました。まだやる気があった通信教育始めたての頃に、2周やっていたのです。この勉強も、後に役に立ちました。

 さて、闇雲に解いても意味はありません。
 問題が当たったところは捨てます。理解しているところは、もう頭に入っていると信じてサヨナラするのです。間違えた問題は、今日が最終日というつもりで頭に叩き込みます。問題文から答えまで、です。
 ここまでは、配偶者(試験まで残り2週間でおしりに火がつき、1日1章を丸暗記した強者)のやり方です。
 私は残り2週間ではなかったので、ここにアレンジを入れました。
 間違えた問題文と回答を頭を入れます。+テキスト1章分の全ページに目を通します。

 あ、嘘つきました。

 オンラインで2周した理由は、膨大なテキストから大切なところを抜粋したかったからです。
 なので、まず1周目はただ解く。2周目は、問題文を見ながらテキスト内で答えを探し、そこにマーカーを引きました。
 このマーカーを引いたところを中心に、すべて理解するまで読みました。これが1番効いた気がします。
 意味もない単語を覚えるのは、私には向いてないんですよね。そこに意味が備わってないと、脳みそが覚えるのを拒否しちゃいます。
    さて、以下がマーカーの色分け方法です。ざっくりですが、こんな感じで分けてました。

方法は変えてますが、ざっくりとこんな感じ

③どうしても覚えられないところは、1枚のA4用紙に書き込む!

 これも配偶者からのアドバイスで、どうしても覚えられないところは、A4用紙1枚にみっちり書き込む! これを試験会場に持っていき、ギリギリまで目を通して頭に叩き込む。
 けれども、私はA4用紙1枚にまとまらず……。
 両面で5枚ぐらいかなぁ。専門と基礎に分けて、みっちり書き込みました。
 これを隙あらば見て、覚えたところは取り消し線を引きながら、徐々に覚えるところを少なくしてやる気を出す戦法です。これは効果てきめんでした。
 

④統計学は捨てない!
 
 急に…?って感じなんですが。
 私は病院勤務なので、そこそこ専門の知識はありました。そこそこ、ですよ。統計学もそこそこ知識があったんですね。でも、グラフの意味とか用語はさっぱり!

 しかし、色んなサイトやブログを巡って気付きました。これだけ簡単な問題が出されてる?
 恐らく、各章から何個か問題が出ていると思われます。そして、統計学は触りの部分だけなのです。本当に簡単なものだけなのに、捨てるのはもったいない! 

 専門分野って、こんなの知らんよー! となるような問題ばかり出されるんですが、統計学はヤマが当たったんですね。計算とかではなく、触りの部分だけです。
 だから、捨てるのはもったいない。その代わり、英単語は捨てちゃっていいと思います。その理由は、①の模擬試験を購入したら分かるはずです。

【試験について】
〇専門分野

 拍子抜けするほど解けました。2択に絞ることが出来るようになっていたとはいえ、正解が分かるのは嬉しかったですね。ただ、得意だったはずの原死因で躓きましたが……。英語もヤマが外れたので、当てずっぽうでした。
 けれど、私は読むスピードが人より早いのもあり、試験中に問題を2周する余裕がありました。これは大きかったですね。ケアレスミスが多いタイプなので、このぐらいのハンデは必要です。

〇基礎分野について

 こちらは、びっくりするぐらい諦めがつくほどの難易度でした。直前にあった専門分野の試験が、意外なほどの手応えを感じていたので、なおのことつらかったです。
 見たことのない病名の問題ばかり出ました。専門学生はそんなことはなかったでしょうけども、問題集しかしてない私は分かります。あれ、問題集に出てないから!!!!
 
 でも受かったということは、問題集ばかり解いていて、正解だったということでしょう。
 病院勤務とはいえ、医事と無縁の事務なので、ほぼ素人同然です。

「わしゃ医者かよ!! 」

 と、何度叫びながら勉強したか。基礎は楽しいけど、つらくもありました。カタカナ覚えられない人間にはしんどかった。

 
 合格率はそこそこでしたが、通信教育生には不利だと思ってしまいました。働きながら勉強するって、苦行以外の何物でもないです。周りが楽しそうに趣味を謳歌する中、孤独に苛まれながら机に向かう。つらすぎた。

 しばらく勉強はいいかなぁと思いつつ、周りの人にホッとされてお祝いをしていただき、嬉しかったですね。

 試験会場では、受験勉強の時よりも泥臭く復習しました。若い子たちに囲まれながら、くしゃくしゃになった紙を見返すなんて誰が想像したでしょうか。
 でも、自分がここまで頑張れる人間だとは知りませんでした。新たな自分を発見した上に、資格も得た。高い勉強代でしたが、後悔なんてするわけがありません。

 これから勉強をされる皆さんに、少しでもお役に立てたら幸いです。質問も受け付けておりますし、私は回し者ではございません!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?