【読書記録#1】黒木亮『アジアの隼』
黒木亮さんの本は『トップ・レフト』に始まり、『巨大投資銀行』、『青い蜃気楼』等数冊読んだことがある。
金融・経済系の小説がメインという印象。
元銀行マンというだけあって、圧倒的な業界知識と経験から生み出される文章は臨場感に溢れている。
さて、今回の『アジアの隼』は共産主義体制下の賄賂が横行するベトナムで巨大プロジェクトのローン引受をめぐる邦銀と米銀の戦いを描いている。
アジア通貨危機前後で「これからはアジアの時代!」と世界が競い合うようにアジアに投資をしていたところから、アジア金融危機が発生し熱が冷めていく一連の流れを感じることができる。
金融業界の人は必読の一冊。
読む前に、↓を事前知識として読むと面白いかも。
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