【POEM】
【 鬼気 】
伝う涙 振り解いて
か弱き体 痙攣する
その身捧げ たじろぐのは
不条理なる快楽の終
怨魔いだけば情け欠かす
垣間見る母の姿
逆光を浴び 理性に厭く
あなたを追い あなたに着く
禁断の邪心 白昼夢
所願の残忍 肌は赤
怯えて崇めるあなたには
鬼気迫る詩と讃美の華を
頭蓋砕く甘い行為
白指から溢れ出るほど
麗しき序 瞬く星に
卑劣なる哀願 誓う
閻魔が去れば三途渡る
過去に見た父の姿
逃げる術を画策する
あなたを追い あなたに着く
息 逝き 生きては弛まずに
あなたの姿 見届ける
その想いだけは変わらずに
鬼気迫る詩と讃美の華を
一億の意識 銀河まで
逃れた世界 処世術
蜘蛛の糸切れて堕ちる時
鬼気迫る詩と讃美の華を
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